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大企業のコスト

 

私は守口市在住で、守口市には三洋電機の本社があり、たまたま人に勧められ、三洋の株を少しだけ買いました。 買って1週間で1.5倍になり「もっとあがるぞ!」と思っていたら0.7倍まで下落しました。
その後パナソニックによる子会社化の話が実現しました。 三洋の充電電池はよく利用していましたが、新聞を読んでいるとどうしても三洋の記事に目が行きます。
新しい電池、ヒートポンプ、ソーラーパネル、地味ですが民生分野でもエコなどを追い風に記事が出てきます。 それだけ読んでいるとトレンドに乗った優良企業ですが、業績はというとなかなか大変なようです。 結果的にパナソニックに買収され、目立たぬ企業に成り果ててしまうのが残念です。
パナソニックから見れば三洋の電池やソーラーパネルの技術はマッチングがいいはずですが、果たしてこの買収は成功か私にはさっぱり分かりません。

今日の日経に「パナソニック来月に三洋TOB」という記事が出ていました。 市場占有率の高い企業同士なので11カ国・地域の競争法審査のために投じた弁護士費用が100億円を超えたそうです。 競争法の審査がどのようなものか知りませんが、100億円のコストは巨額です。 弁護士費用が高いのか作業が煩雑なのか想像できません。
しかしTOBにも天文学的なコストがかかり、商号変更(行うかどうか知りませんが)や社内体制変更、人的リストラ、生産設備の集約などきりもはてしもなくコストがかかると思います。
大体パナソニックに商号変更してどれだけメリットがあったのか報告を見たこともありません。 パナソニックも三洋も私の生まれ育った地域に基盤を持つ会社、スーパーダイエーも旭区の千林店が発祥の地、地元で育った企業が衰退するのは寂しい限りです。

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