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会社のある職員の人と採用基準について話をしていました。
「同じ人の基準で人を採用していると同じような人が集まってきて、それは仕事がやりやすいのでしょうが人質に幅がなくなり、組織が硬直化しますよね。 かといって異質の人が組織で役割をになうのはいろいろな調整が必要になります。 上に立つ人はさまざまな価値観の人を使いこなせるだけの人間力を求められるでしょうね。」
「本西さんはその中でもこだわりを持つことがありますか?」
「ありますよ、嘘をつく人は困りますね。 薬剤師が誤薬を隠すとか、勤務時間中に仕事以外の本を読んでいるとか、無駄話をよくするとか。 世間話は職場の潤滑油なのでかまわないと思うのですが、私が部屋に入っていくとさっと止めるのは明らかに隠す行為、潤滑油の範囲と思っているのなら話し続ければよいわけです。」
「なるほど。 」ということで終わりました。 おそらく『会社に貢献しない人、出来の悪そうな人』が許せないという答えが期待されていたようです。

『会社に貢献しない人、出来の悪そうな人』は程度の差はあれ居られます。 私も世間の経営者から見れば『会社に貢献できない、出来の悪そうな経営者』かもしれません。 世間でよくマスコミに紹介される経営者、例えばユニクロの柳井社長、キャノンの御手洗会長、日産のゴーンCEO、そのほかカンブリア宮殿に登場する経営者は経営者として抜群の方々です。 社内でこれらの人と比較されても『ごめんなさい、私は無能です』としか言いようがありません。

職員の『会社に貢献しない人、出来の悪そうな人』の話に戻り、その人たちは向上心をもち、努力を怠らなく、『自分が今どの程度か』を知る人は成長し、会社に貢献するようになると信じています。
この逆の人、向上心がなく、努力も自分の関心事のみで自分がわかっていない人、つまり自分に嘘をついている人では無いでしょうか?
当然素直ではなく、私がわかったことをアドバイスしても非難としかとらないので、当然成長がありません。50歳くらいになり、このような状態で誰からも苦言を呈されなかった人はおそらく救いようがありません。

人はいくつになっても、どんなポジションになっても素直で向上心をもって努力する必要がり、怠ればどんどん腐った人間になると思います。 50歳を過ぎてその片鱗もうかがえない人、自分が趣味でやっていることが人間性向上に繋がっていると誤解している人は確実に寂しい人生を送ることになると思います。

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