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今日の新聞記事

 

地球温暖化と国債発行残高について一般の意見と異なる意見に固執している友人が一人います。

地球温暖化は先進国が工業化を進展させている新興国に石油自然を消費させない為のキャンペーンだそうです。 かつて米国がベトナム戦争への非難をかわす為、捕鯨反対運動をCIAの肝いりで展開したという話に似ています。 世界の気温が上昇したことは認めるとして、それに派生する深刻な環境問題は起こっていないというものです。
地球全体の気温が上昇したり下降したりするのは歴史が証明しており、温暖化した時期は現在の寒冷地でも食物が豊かになり、例えばバイキングなどが活躍したというものです。 もっともらしい史実はいろいろあり、聞いていると何が正しいか解らなくなってきます。
しかし化石燃料や原子力を使いまくることは総合的な判断として環境負荷を大きくすることは間違いないと思います。

今日の日本経済新聞で、シリーズ『領空侵犯』に興味深い記事が掲載されています。 寄稿したのは丸紅経済研究所所長の柴田氏です。 総合商社の研究所長が農学部出身というのも興味深いことですが、環境政策でソーラパネルばかりをいうのは偏りすぎているのでは、太陽熱温水器のほうがはるかにエネルギー効率が高いのに助成は何も無い、究極のエコは農林業というのが論旨です。

同じ新聞に「過疎地の森林、宝の山に再生」という記事が掲載されています。 こちらは日本が世界有数の森林資源大国で、44億?は40年前の倍、安い輸入材のため国内森林の整備が遅れ、多くの森林で主伐期を迎えているそうで、伐採を行わないと二酸化炭素吸収量が低下するそうです。

このような議論は私が30年前農学部に在籍した頃、日本のゴルフ場に麦などを作付けすれば食料自給率が100%賄えるというものに似ています。 当時は環境問題より自給率が政策課題として重要でした。

日本は資源輸入大国であるけれど、本気で効率をある程度無視して環境問題に取り組めばエネルギーも食料も殆んど輸入せずにすみ、国レベルでCO2の排出0を達成できそうな気がします。

勿論そうゆうビジョンを達成するには政策の視点は変えざるをえないでしょうし、文化や価値観も変えざるをえないと思います。

国債の問題は別の機会に報告します。

コメント

  1. おっしゃる通り、太陽電池のエネルギー変換効率は15%程度なのに対し、太陽熱温水器は50~60%の変換効率です。家庭のエネルギー消費の3割程度が給湯によるエネルギーなので、これを太陽熱で補うことができれば、民間のCO2発生量は相当減少します。しかしながら、太陽熱温水器は、1台当たりの単価も安く、ローテクであるとの理由から補助金はつきにくいのです。自治体によっては、手厚く補助金を出す地域もありますが、少ないですね。しかし、これから太陽熱利用分野は成長すると思います。給湯ばかりでなく、冷暖房や発電にも利用されることになるでしょう。

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