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農業用照明器具

 

日本経済新聞に「イチゴの病気を抑える照明」というのが載っていました。 イチゴ栽培で実に白いカビができる「うどん粉病」の発生をパナソニック電工が開発した「タフナレイ」という紫外線発生装置で防ぐものです。

この光線の照射を受けたイチゴの実は「表面に目に見えない負担がかかり、イチゴが病気にかかりにくくなるよう自ら抵抗力を高める」というものらしいです。 一般的な栽培方法での発生率の10分の1程度に抑えるというので効果は大きいのでしょう。

まだ試作段階で10アール当たり100万円かかるということです。 量産すれば安くなるそうですが、イチゴのように果肉が薄く、そのまま食べるものは農薬が無いに越したことはありません。

パナソニック電工のホームページには掲載されていて、副次的な効果として収量もアップするそうです。 これだけ見ていると素晴らしい商品に見えます。

うちの薬局にパナソニック電工の「アラウーノ」という便器を設置しました。 便器の掃除を殆んどしなくてもよいというぶれこみですが、どんどん黒くなりました。 調べてもらうと「ごくまれに○○というカビが繁殖しますが、今回はそのカビが繁殖しました」とのことでした。 丁寧にカビ対策をしてくれましたが、その後も便器は汚れ、結局1回/週ぐらいの頻度で掃除が必要です。 始めのふれこみが「画期的」、「掃除かいらない」などでしたので、看板に偽りあり、他社品と変えてくれといいましたが断られました。

インターネットで評判はどうかと見てみると節水型であるためか男性が立って小便をすると便器の淵に飛沫が飛び散るおまけまで付きました。 文句を行った人が電工職員に男性小便は坐ってしてください、といわれたらしいです。

店舗など公共性の高い場所のトイレにこのようなものを選定することに良識を疑います。 評判が悪いのか「アラウーノ」激安、○○%引きのページが沢山ありました。

勿論いいところもあり、支持派も居られるようです。 個人的に我が家の便器交換を計画していますが、アラウーノは採用する気がありません。
現場の技術屋さんはあれもこれも良いところを作る為、使いにくい商品になっているように思います。 前出のタフナレイもうまく長所欠点を見極め、適正価格で販売すればいいのにと思います。 なせ私がそう思うかというとイチゴ農家3軒を見学に行き、うどん粉病で困っている話を聞いたからです。

商品開発は難しく、その価格、販売方法、効果の検証などはさらに難しいと思います。 なぜなら私はアラウーノでアンチ電工になり、電化製品を買う時にパナソニックを避けるようになったからです。

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