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価値観

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価値観

 政治と宗教の話はご法度ですが、あえて今世の中で一番話題をさらっている森氏のことにつき意見を言いたくなりました。

ノンポリの私が議員として森氏のことを知ったのは首相就任した時からです。 前首相の病没の枕もとでの一言で自ら首相となったことから日本の政治の未熟さを思い知り、私の政治不信のきっかけとなりました。 その後渡米した森氏が当時の米大統領クリントン氏に『Who are you?』といったとか言わないとかで新聞社に勤める友人が激怒していた人です。

さて今回の問題発言に接したとき、私は何とも思いませんでした。 当人はそのような人、私が以前勤めていた会社にはよく似た人がたくさんいて、それは個人の問題ではなく蔓延した価値観のあらわれにすぎないからちょっとした不快感以上に感じることはありませんでした。 おそらく自民党を支配する本流価値観を象徴していて、民間企業でも同じような価値観を中心とする会社は取引先にもありました。 その弊害は日常的にあらわれます。

漏らした一言を追求することから始まり本人そのものの否定、そして自民党派閥領袖のN氏の森擁護発言、この発言が引き金になり組織の体質を問題にする記事が増えました。 体質にどっぷりつかっている山下氏は当初沈黙、発言の不適切さ、批判を阻むJOCの体質、すべてわかっていて小出しにするところに組織にしみ込んだ価値観の深さをにじませています。

おそらく批判は本質に向かって続き、森氏の意地の張り合いの末一番見苦しい辞任劇に展開すると思います。 私の近しい人は数年前からオリンピックのボランティアに登録していました。 スポーツが大好きな人で今回のも静観していました。

わが身に振り返り、批判されている価値観に自分自身が汚染されていないか気になります。 このような旧弊に染まった老害を見てきた身として自分がその立場に立ちたくないからです。 いま私の年齢に近い人が世界の政治のトップに立っています。 日経新聞の国際欄で海外のトップの発言を聞いているとこわくなってきます。 そこまで思い出したとき、森氏に始まる批判が時代錯誤の価値観を消し去ることを願ってやみません。

 

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