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ローテク

 ローテク=ローテクノロジーはハイテクの反対語として使われ、昔からある技術、場合によっては1000年以上前の技術などを指すそうです。

私はオートバイが好きで車に比べオートバイのメカニズムはローテクです。 燃料を気化する装置はかつてキャブレターを使っていました。 燃料が溜まる小部屋に針=ニードルのついたフロートが浮かび、アクセルによりニードルが上下し、燃料流量が変化し霧吹きになって気化させる装置です。

車は早い時期からキャブレターが電子制御の燃料噴射器=インジェクションに変わりましたがオートバイは最近までキャブレターが使われ、燃費は多少悪くなるものの応答性は遜色ありません。 神経質な部品ですが分解調整できるところも機械いじりが好きな人には利点です。

写真は私が出向しているシール印刷の機械で20年以上経過しています。 整備できれば100年でも使えそうです。 最新鋭の機械に比べ経験で調整する要素は多いですが、調整して一旦動き出すと安定して印刷・型抜き・カストリが一連で出来ます。

調整が必要な理由は気温や湿度、原反(シールの原資)の製造ロットや在庫期間などいろいろです。 何とかパターンをつかめないかと温度・湿度計でクレーム時の計測をし、記録しています。

埃を嫌うので床の掃除は廃紙の粘着紙でぺたぺたします。 粘着面に埃がついて埃が舞い上がらないためだそうです。 水ぶきでは埃は舞い上がらないけれど湿度が空かって機械が錆びる、ローテクは経験という事でしょうか。

経験を積んで短時間で調整が出来るようになり、機械がシールを印刷していく様はローテクゆえに作る楽しみや喜びを味わえる仕事と言えます。

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