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円高

対ドルの円為替レートは最高値を更新中です。 私は通帳の残高をすべてドルにしようと考えました。 為替取引は手を染めたことがなく、まったくの素人ですが、ドルを買おうと思い立って為替の解説書読みましたが、為替トレーダーの著者は1ドル80円以上に円高になればドル買いと言っています。

為替取引は株式同様というか以上に予測が難しい相場のように感じられ、まだ取引をしていません。

円高の影響は輸出産業に由々しき影響を与え、産業界に大きな不安を与えていることは多くの報道で明らかです。

有効な対策がなく、つまり円高の明確な原因もなく、施策が手詰まりに見えます。 輸出がだめなら海外進出と多くの企業が海外に展開したり円高を利用して海外企業のM&Aが進行しています。 これらの買収は巨額の投資ではありますが、グローバル企業として存立する上で当然の投資と思われます。

それだけ円が海外に流れても輸出産業の国内生産がおぼつかないなら別の手を考えるか、もしくは耐えるかせざるを得ないと思います。 例えば輸出産業は思い切って人件費を減額するか、外国人の労働者の就労ビザの発行を一万倍くらいにするとか、輸入産業に鞍替えするとか、変化が早すぎるので企業の対応がついてゆけないところが問題を大きくしているのでしょう。

かつて円高で輸出が停滞したとき松下幸之助氏に対策をインタビューした記事を思い出しました。 氏はしばらくの沈黙の後「あほか、世間が手を打てないのなら松下も打てないから姿勢を低うして凌ぐよりない」といわれたそうです。 いずれ円安になるという目論見があったのでしょうが、明確な姿勢と思います。

当時は内需が大きく、今は輸出のウェイトが高いから絶えられないと言い訳が聞こえてきそうです。 まったくその通り、しかし輸出に特化している起業は自らリスクヘッジをしてこなかったことも原因の一端です。 変動為替制であれば為替リスクは輸出産業の大きなリスクであることは誰でもわかることです。

高齢者介護や薬局の仕事では制度リスクと呼ばれるリスクが大きいものです。 私の場合まだ有効なリスクヘッジは出来ていませんが、脳裏から離れたことはありません。

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