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貿易赤字

日本の5011年の貿易統計は2兆4927億円の輸入超過であったそうです。 原因は震災による輸出産業のダメージ、円高による輸出全般の停滞、原油高による輸入増だそうです。 2兆円を超える赤字は日本経済全般から見て決して小さいとは言いがたいと思います。

個別の分析、対策は議論されていますが、例えば円高はユーロやアメリカ経済を考えて日本が主体的にコントロールできると思われません。

原油高は省エネ技術の発達や原油以外のエネルギー源の開発など短期間で効果の出るものでは内容に思いまし、原油価格そのものはイランの経済制裁を含め、価格下落の要因はあまり出てきていません。

輸出産業の国際競争力は大きなトレンド、輸出立国として物造りに特化した日本の製造業は国際的に追いつかれているのが大きなトレンドと思われます。 発展途上国の製品は低賃金により製品価格が抑えられていると考えがちですが、技術面や製品完成度でも追いつかれつつあるのではと思います。 優秀な技術者はどこの国でもいて、高い教育と豊富な情報でどこの国にも優秀なエンヂニァが育ってきていると思います。

製造業で技術や製品品質が同じなら使い勝手やデザイン、販売方法などにより売れるかどうか決まってくるでしょう。 ユーロ安でもヨーロッパ車は値引きせずに売れているそうです。

日本経済の再生は個別の課題分析も大事でしょうが、大きなトレンドを見失わないことが優先度の高い解決策のように思います。

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