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為替

円・ドルレートが83円後半まで来ています。 随分円が安くなり、輸出型企業は輸出ドライブがかかってほっと一息と言うところでしょうか。 新聞の解説には自民党の安倍総裁が日銀法改正をかかげ、インフレにもっていくことを公約に掲げています。

私は為替のことは素人ですが、為替は国間の通過のレートで、ある国の中央銀行の制約が変わったたことによりその国を中心として為替が劇的に上がったり下がったり、一方的に出来るなんてことは想像できません。
もし日銀が市中に円をばら撒き、結果対ドルで円安に持ち込めるならそれは国際間の掟破り以外に方法はありません。 そして陰に陽にそれを行い、からくりがばれた段階で円は海外通過の交換が不可能になるでしょう。交換レートに信頼感が無くなれば交換そのものが成立しなくなってしまうと思います。

今回の円安の背景に日中間の領土問題から貿易額の縮小と、日本から見れば貿易赤字、新聞によれば11月単月で1兆円の赤字とのことで、それが円安の一番の原因のように思います。 1兆円/月の貿易赤字は半端ではありません。

安倍総裁の為替に対する秘策があるならそれも寄与しているのが事実ですが、欧米も東アジアも自国通貨の為替レートを低めに設定して輸出拡大したいところですので、自国通貨が高くて喜んでいる国は天然資源の輸出が大きい国ぐらいでしょう。

インフレが進行すれば天然資源は高くなり、例えば発電コストも高くなって輸出産業は衰退するでしょう。 インフレにぶれることで不況から脱出という構図はどうも根本的な解決から遠く、国際間の信用を損なうリスクを含んでいるように思います。

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