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お金の使い方

 

新聞に大阪弁の解説が掲載されていました。 その中で『しぶちん』と『けち』は違うと書かれていました。 60年大阪に生まれ暮らして、その違いが解りません。 『しぶちん』のほうが非難がましさがないように思います。

私はお金の使い方は地味で、『しぶちん』だと思います。 お酒は飲みませんし、服装に贅を凝らすこともありません。 美食家でもありません。

 

 

たまに気が向けば趣味のもので高額のものを買うことがあります。 高額と言っても普段の支出基準からすれば高額で、同類の中で安い部類のものを買います。 たとえばオートバイ、かつて排気量1300ccの大型バイク新車を即金で買いましたが、このクラスで一番安いものでした。 希少性よりメンテナンス、燃費、扱いやすさで選んだからです。 今乗っている小型バイクは約20万円ほどの中古です。 気に入っているので傷が入っていても多少汚れていても気になりません。

いま来ているスーツで一番古いものは25年ほど前から着ているものです。 それで銀行に行ったら「オシャレですね」といわれ、逆に驚きました。

 

 

食品も国産で一番安いものを買うようにしています。 洗濯機や冷蔵庫、エアコンは引っ越し時に必要に駆られて高額のものを買いましたが、モデルチェンジ直前にメーカー希望価格の半値程度で買いました。 唯一タバコは全く無駄でかなりの支出になります。 おおよそ3日で2箱、かなりの額になります。 こんな生活をしているので大した所得はありませんが貯金は増えてゆきます。 お金は嫌いではないので増えることに喜びがありますが、なぜか残高は大きく増えません。 昔占い師に「お前は死ぬまでお金に困らない、しかし食うてちょん」と言われました。 お金は残せないタイプのようです。

 

 

それなら思い切って使えばよいようなものですが、普段から浪費する習慣がないのでなかなか思い切って使えません。 気に入ったスーツを見つけ、値札を見ると15万円、一度袖を通して買いません。 「ええい、買うぞ」と気合を入れて買うスーツの上限は5万円程度でしょうか。 その値段で皆が振り返るようなものを買ってしまいます。 これも『しぶちん』だからでしょう。 親譲りなのでしょう、両親も似ています。 学生の時に小遣いが足らなくて困っていると珍しく父親が財布から500円札を出して「こずかいをやろう」と言ったのを思い出します。 当時でも500円で買えるものは知れていました。 「いや、いいよ」と断ったのを覚えています。

元の話に戻って『しぶちん』の定義は個人的には『質素』としてほしいですね。 お金で買えるうれしさ、温かさはあるけれどお金の大きさに必ずしも比例しません。 しかし使うタイミングは大事で、ほしい時、ほしい物を買えるよう質素に貯蓄に励むことが『しぶちん』の真骨頂です。

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