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2014年版厚生労働白書のメインテーマは『健康長寿社会の実現に向けて』だそうです。 長寿になったものの健康でいられる期間を長くすることがテーマで、結果的に医療・介護にかかわる年間費用50兆円を抑えることにつなげるのが目論見だそうです。

『健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間』を健康寿命として平均寿命との差が男性約10年、女性約13年、つまり加齢により健康でいられない期間、もしくは介護を必要とする期間がそれだけあるわけです。

私は現在61歳、健康寿命は男性が70.42歳、あと約10年が平均的に健康でいられる期間です。

自分の人生を振り返り10年ごとに転機が訪れたように思います。 課題がありその対応に大体10年、例えば30歳台はバブル期で実家の資産構成は不動産主体、地価上昇から相続税は日々の生活から賄えない莫大な金額になり、相続税対策に奔走しました。 当時はサラリーマンでしたから仕事の責任が重くのしかかってきた時期で毎朝一番に会社に行って仕事をし、同時に体力的には充実しており趣味の登山では毎週末のように入山していました。 子供も生まれ、あっという間の10年でした。

いろいろ忙しい時期は時間のたつのは早いものですが、人生最後の10年間(もっと長いかもしれませんが)、自分で日々の生活が描けると思っていました。 しかし若い時は他人に比べてがむしゃらに働いたので55歳ぐらいからリタイアして、健康で制約されない期間をできるだけ長く楽しもうとしてきました。

残念なのか幸運なのかしれませんがまだ仕事はできるのでもう少し働くことができます。 そこで人生最後のご褒美の時間を少しでも長く保つために食生活や運動、疾患予防(中性脂肪が高いので継続的に服薬しています)などストイックに生活しています。 たとえば摂取カロリーを減らすためにおからを食べるとか、筋トレを継続して行うとかです。 成果は体重の減少程度ですが、禁煙は成功していません。

このような努力が本当に人生のゴールデンタイムを延長してくれるのか、もちろん信じていなければバカらしくておからなぞ食べていられません。

前述の『厚生労働白書』では私が行っているような健康寿命延長策で医療・介護費用5兆円の節減をもくろんでいるそうです。 ところが『根拠が全く示されていない主観的目標、願望にすぎない』という批判とそれを裏付ける研究が紹介されています。

健康状態は改善されるものの長生きすることで余計に医療費がかかるかもしれない、つまりは健康寿命は延びても平均寿命も延びて差の期間は同様にあり、同様にもしくはより多く医療費や介護費用が掛かるという論拠です。 私のようにストイックな生活を送るものとしては信念に水を差す議論です。

年齢があとワンクールに迫った私としては、よりストイックな生活を行うより延命措置の否定とか人生のエンドの打ち方に視点が向いてしまいます。

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