監査役BLOG

カテゴリ

役人

[役人]

国家公務員の考え方

許認可事業を行っていると以上に多くの文書作成が義務付けられ、その処理に膨大な時間が費やされる。 例えば調剤薬局であれば処方箋に従って薬剤をピッキングし、検品(監査)し、お客様である患者に服薬指導をして渡します。

処方内容が細かいルールに合致しているかチェックし、何らかの疑いがあれば処方医にそれでよいか問い合わせを行います。 医者は忙しいので場合によっては『黙って調剤しろ!』と怒鳴られます。 その結果を処方箋に記載します。 もちろん『黙って調剤しろ!』ではなく疑義紹介し、確認した旨の記載です。

確認した結果を確認済みのはんこではどうかと聞くと手書きしろと言います。 手書きに何の意味があるのか、それが理解できません。 巧妙な理屈をこねるのでしょう。

薬局を開局すると一定期間後に行政のヒアリングが行われます。 厚生労働省の役人に呼び出され、処方箋の処理内容がチェックされ、多くの指摘が行われます。 『ボイスレコーダーで指示内容を録音して良いですか?』、『やめてください。 我々も録音していないのですから』、ばかげた言い訳です。 支持される側が指示内容を漏らさないように録音するわけですから、指示する方が指示漏れの懸念が無ければ録音する意味はありません。 そのような権限があるという前提で一方的に決断する役人は本当に腹が立ち、税金を払う気が失せます。 もちろん言い方も横柄です。

定期のヒアリングはともかく、細かいルールを決め上から目線で権限のあやふやなことまで決定するのは何か不祥事があった時にこの会社はこんなにたくさんの違反をしているのだと示すためのルールに思えてなりません。 そもそもそんなにチェック項目の必要があるのならもっと頻繁に抜き打ち検査をすればよいのですがしません。

一方同じ公務員でも税金を扱う税務署員は御多分に漏れず細かなルールを作ります。 そしてルールを独り歩きしさせて、その細かなルールで課税の判定根拠にします。 先般も当社に調査が入り、私の住まいを一部事務所として使っていることに待ったがかかりました。

事務所は職員が誰でも入室できて、事務所として表示されているものを言うと強硬です。 私は事務をするところが事務所、私は居室で仕事をすることが多いのだというと、喫茶店であれ電車の中であれ公園であれ仕事をしてもらって構わないが公園や喫茶店場じむしょではありません。

全くその通りで、そんな議論をしているのではなく職員数が増加する局面で代表の机を置く場所がなくなり、何度も移転するうちにでは仕事ができる居室を借りてそこで仕事をするようになっただけで、仕事をしていれば事務所だろうと言い返しました。

別に職員が出入りしなければならない仕事ばかりが仕事ではなく、考えをまとめるのが仕事の大部分ですからそれに適した環境の整備は企業の勝手です。 もちろん税法上の常識はあるのでしょうが。 都会の一等地に馬鹿でかい社長室を借りていても問題にしないのに細かいことを言ってくると思いました。

結局、厚労省と違って現場に税金を取りに出向く税務署の役人はどりに行った先で何らかの獲物=税金を取ってこなくてはならないらしく、当社のように何らとれる獲物が無ければ役人のメンツがつぶれるようです。

私は自説を述べて税務署員のメンツをつぶしましたが、こちらも社会的にはずいぶん無駄な労力に思えました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

上に戻る