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農業と環境問題

日本経済新聞を読んでいると農業に関する記事と環境に関する記事と多いような気がします。
記事数や紙面の面積比較は出来ないのであくまで心象で、たまたま農業に取り組みたいこと、環境問題は以前から関心が高かったことにより『関連記事が多い』と錯覚しているのかもしれません。

ちなみに3月22日の朝刊の関連記事を見ると農業では
?間伐材をハウス栽培の加温に使い、排出枠を売ること、エコ作物としてブランド化すること(1面)
?日本の農力 農業の持つ食糧生産以外の社会価値の試算(景観、水資源確保、土壌流出防止など)3面
?外国人研修トラブル多発(35面)
環境問題では宝石珊瑚の輸出規制秘訣(13面)

一方で日本の輸出産業の衰退が話題になり、内需拡大策の方法論とか国際競争力のある産業分野の振興策などが話題になっています。

あわせて考えると以前はハイテク製品の輸出を図り、資源や燃料を輸入することで国際収支を黒字にし、雇用を確保し、所得を挙げることで内需を新興するという高度経済成長策の延長でした。

バブルが弾け、医療・介護の社会保障費が増大し、低成長の中で国民所得の鈍化もしくは低下、人口減少の中で失われた10年を国家的なビジョン無く経過しました。

ここにきて政権交代と共に省資源国の常として環境ビジネス振興、農業振興により自給率アップとエコポイント制による家庭内の省資源、地産地消による輸送コスト削減など最近の話題から見えてくるものは急速なグローバル経済の浸透=賃金の国間落差の平均化を凌ぐ策です。

その方向性の良し悪しは別として、最近の政策方針にそぐわない、又は優先度が低いものが目立つ気がします。
高速道路の無料化、就学費用の国費負担等です。 国のビジョンを明確にすると政策の是非や優先順位は国民の誰もが判断できるように思います。

前原国土交通大臣の計画ダムの白紙化、事業仕分けは功罪あるとしても現段階は功が勝っており、国民の支持も大きいと思います。

もしビジョンが明確化されればそのビジョンは決してばら色のものでは無いように思います。 私が子供の頃の将来ビジョンは科学技術の発達で便利で豊かな世の中になる『鉄腕アトム』のアニメに描かれた世界です。
それに比べ、過剰な消費文化は影を潜め、車は必要な人しか持たず、多くの人が自転車で移動し、健康維持や要介護にならないための生活習慣の改善が政策面でも強化されると思います。 例えばタバコは1箱千円、酒も高い税金が課税され、法定された健康診断や体力測定から食事や運動による改善がメニュー化されると思います。

それでも本人の不注意で病気になった人は医療費の自己負担が莫大になる、そのような窮屈で便利さが低下する社会が私は想定します。

租税は個人所得税、相続税、消費税が高率となり、金持ちが減少するでしょう。 労働マーケットでは働くことが可能な人で働かない場合は人頭税が課税され、国民総背番号制で厳格に管理され、働かない自由は無くなり、殆んどの企業で定年の制度が無くなって就労人口比率が増加すると思います。

これはよく考えてみると一種の社会主義制度に近づくのではと思います。 過度の競争原理が経済発展を支えてきた社会モデルが機能しなくなって弊害が問題になり、競争制約的な政策が執られるのではと思います。

勿論大して根拠の無い素人の予測です。 社会ビジョンが明確にされたり、さらにそれが私の言うようなビジョンになるか、それに沿った政策が展開されるかは別として資源はの高騰、労働力人口の減少、国際競争力の低下など抗し難い状況はあると思います。

その一方で政治や政策と別に民間企業はトレンドの中で何をなすべきか基本を見誤らないようにしなくてはもなりません。
トヨタのレクサスは3千万円の最上級モデルを出しました。 斜めドラム洗濯機が20万円、殆んど掃除がいらない便器が50万円、これらは消えていく商品と思います。

しばらく売れる商品としては400円を切る弁当、1000円を切るジーンズ、自転車、無農薬野菜などでしょうか。

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