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上勝町

オートバイで徳島県上勝町に行ってきました。 守口から往復470km、ここは料理につける葉っぱを出荷する事業で村おこしを行い、有名になったところです。 TVドラマにもなり、一躍脚光を浴びました。

かつて上勝町はかんきつ類の栽培を行う農業地帯でしたが、冷害で木が枯れてしまい他作物への転換もうまく行かなかったそうです。
若い町民は町外に流出し、町民の高齢化が進んだそうです。 そんな時に農協に勤めだした営農指導員の人が割烹店の料理の添え物として
葉っぱの販路を開拓し、出荷し始めたそうです。

大阪の料亭に出張して取引先を開拓し、出荷を始めました。 それがけっこうな収入になるので、高齢者の町民が競って採取し、出荷量が増えて産地となりました。

写真の通り山岳地帯で、緩斜面は棚田になっています。 このような耕地の状況では通常の農業を効率的に行うのは難しいと思われますが、
雑木の山は果てしなく続いています。

葉っぱの採取はもってこいだと思われるところです。 皆が競って出荷を始めたので各農家にパソコンを配置し、イントラネットの環境を整備して受発注が確認できる環境を整えました。

高齢者の方が朝起きるとパソコンの電源を入れて前日出荷した葉っぱの価格や受注した葉っぱの種類や数量を確認されるそうです。
紹介された本によると農村には競争意識が高く、隣の人が沢山稼げば『負けてなるものか』とがんばられるそうです。
高齢者はどこかからだの不具合が出るもので、葉っぱビジネスが始まる前は高齢者の方は診療所に行ってここが悪いという人が多かったのですが、競って山に葉っぱの採取に行くようになって診療所も高齢者施設もこられる人が減ったそうです。

どれぐらいの収入になったかというと年収1千万円を稼ぐ70歳代の人が紹介されていました。 高齢者の人が生甲斐を見つけ、それなりの所得を稼ぐことが本人にとって如何に大切なことかと思うケースです。

高齢者にかかわる仕事をしていると、要介護になる前の人を対象に要介護にならないビジネスを立ち上げることが出来ればと思いました。

葉っぱビジネスのシーズンオフなのか町をバイクで走っても人に会う事は殆んどありませんでした。 インターネットで検索すると『日本の美しい村100選』に紹介されていました。

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