監査役BLOG

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男社会の華

当社は社員の50%が女性の会社ですが、『おっさん化』した女性は少ないように思います。

一時期、若いOLがおっさん文化に浸り、ゴルフ、麻雀、一杯のみに興じた記事を目にしたことがあります。

私はサラリーマンのおっさん文化は合わないので、昔からゴルフ、麻雀はしませんし、お酒は残念ながら飲めません。

弁護するわけではないですが、おっさん文化にも功罪があり、仕事を絡めた「功」として酒席の接待があります。 昔は接待を目的に酒好きが会社の金で酒を飲んでいるだけと思っていました。
幸いなことに薬局や高齢者介護の仕事で接待をすることは殆んどありません。 ごくたまに北新地(大阪)で接待をします。 20時から5時間、酒を飲み、話をし、ウーロン茶を5杯ほど飲みです。

今回、ある大企業にお世話になり、その支店長を接待することになりました。 タフな交渉であっさりやられた相手を接待するのですが、なぜ負けたのに接待したかというと大変勉強になったからです。

交渉は提案の試合と思っています。 私は社内の期待を背負って出かけていきました。 相手はなんとなくとぼけた感じの支店長、見た目は私より老けています。 仕掛けてきたのは支店長、だったらと逃げられない策をねり、こちらの真意を投げました。

膠着したところで支店長はオートレースをしている弟さんの話を始めます。 ついうっかり、話に乗ってしまい、次に支店長はカレーのレシピの話を始めました。 実に素敵な笑顔ではぐらかされ、私も話に引き込まれました。
この時点で完全に負けたのです。 こちらの提案に支店長がしぶしぶ承諾して私が勝っても両者の損得は同じでした。

こんなにくい手で交渉に負けたのは初めてで、それも1ヶ月考えてから自分が勝てなかったことを悟りました。 あのさわやかな支店長の笑顔は厳しい交渉を勝ち抜いてきた営業の素顔というより、いたずら好きなおっさんの遊び心、お前なんかに負けないぞという気概だったように思います。

いつも真剣勝負をされていたらあの笑顔がなかったと思います。 負けて爽やか、いい経験をさせていただきましたという思いで接待しましたが、酒席の遊び方も爽やかで教えられることばかりでした。
さらに驚いたことにこの支店長は私より若く、サッカー現役で試合に出るしワールドカップ感染にアフリカに行くし、大したアクティビティです。

ご本人は顔や地位に似合わない大物で、旧いタイプの営業を演じ続け、今まで曝したことの無い牙を剥き、爪を立て、本気で遊ばれたのでしょう。
尾っぽをまいたものが言うのもなんですが、チャンスがあればまた相手してください。 ありがとうございました。

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