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労働生産性

私の重要な仕事に職員の採用があります。 最近1年間の採用者数は19名、零細企業ではびっくりするような人数です。

選考方法は面接のみで、ある職種では面接10名で採用0などおこります。

先日工務店の社長と採用の話をしていたら「最近の若いやつは根性がない」とおっしゃいます。
「根性とはどのようなもんですか?」と聞くと「うちは8時15分から面接するんや、その時間に来れへん、職人の世界は朝が早い、8時に来れんかったらどうしょうもない」もっともな話です。

最近の新聞記事で有効求人倍率の話がよく掲載されます。 景気一致指数は改善し、景気がよくなってきているにもかかわらず失業率、それも20歳代が悪化しており、その解説があります。
景気がよくなったので転職を考えて離職すると言うものです。

世界各国のGNP比較記事などを見ていると日本の労働生産性の低さが話題になっています。 労働生産性が低いとその職種の労働の対価は低くなり、離職率が上昇します。
この話と前段の若年勤労者の離職の話が明確に重なるなら日本の労働生産性は上昇することになります。

ではどのような職種が労働生産性が低いのか、想像するに発展途上国で生産が始まった分野の製造業のように思います。 1時間あたりの製造個数が変わらなくとも人件費が日本の当該製造業の平均の15%であれば製品価格はそれにつられて下がり、結果的に創造される価値は低下します。

付加価値の低い、つまり低賃金の分野から高賃金の分野に人が流れるはずですが、ここで生産性についての別の意見があります。

それは日本の営業の生産効率が低い、つまり営業コストが高いということです。 日本の産業が世界に伍して発展するにはここの改善が必要になってくるでしょう。

しかし日本の労働マーケットは営業の労働生産性の低さを再生産しているような気がしてなりません。

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