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倒産

東京商工リサーチが7日に発表した2010年上期の近畿2府4県の企業倒産件数(負債総額1千万円以上)は前年同期比13.9%減の1881件だったそうです。

負債総額3686億円は41.7%減少したそうです。 経済対策の浸透や業績の回復が現象の原因らしいですが、中小・零細企業の倒産は逆に増加し、格差が鮮明となっているそうです。

このデータを見る限り中小零細企業対象の助成金や融資制度は倒産予防と言う観点で有効なのでしょうが、現実には効果が小さいのか、制度が浸透していないのかわかりません。

社員採用時の厚生労働省の助成金に高額のものもありますが、中小企業の経営者と話をしていても知らない人は多いように思います。 社会保険労務士と顧問契約を結んでいれば案内をしてもらえるのでしょうが、零細企業の多くは顧問契約を結んでいないと思います。

当社が位置する高齢者介護の業界でも零細企業の比率は高く、今はマーケットがシュリンクしていないので倒産は少ないですが、制度が変わり、実質的なマーケットのシュリンクが始まりますとこの業界だけで先程の近畿の倒産件数であります1881件ぐらいは発生するのではないかと思います。

企業の存在意味は財やサービスの供給と雇用の創設ですが、多くの企業が倒産することはこの二面で大変大きなマイナスと思います。

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