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仕事の厳しさ

 仕事を通じて仕事の達人になるには厳しい試練が必要と思う人は多いです。

しかし仕事の達人になるには試練、修行(どちらかと言えば苦行)が必要かというテーマです。

先日大峰山の阿闍梨の修行についての本を読みました。 肉体的な苦痛で言えば想像を絶するもので、その苦行が悟りをもたらします。 想像を絶する苦行であるのでその成果である悟りについても想像することはできません。 おそらく揺るぐことのない悟りだと思います。 その悟りは阿闍梨の個人のもの、宗教家として信者を救う悟りかどうかはわかりません。 悟りを開示して信者の苦しみを解放してこそ宗教としての悟りでしょう。

仕事の達人も紹介される話の多くは苦行の末に一筋の光明を見たような話が多いです。 起業家の成功談などそうで、松下幸之助氏、孫正義氏、京セラの稲盛氏などの伝記を読めば『艱難汝を玉とする』的な話が出てきます。 著名な成功者は自らの信念に沿ってゆるぎなく仕事をしてきて残った結果が大きな成果を生んだわけで、ゆるぎない信念のもとは何かと本人も考えた時に苦しかった幼児体験などを持ち出さないと説明がつかないのではないかと思います。

マイクロソフトのビルゲイツ氏、バークシャーハザウェーのウォーレンバフェット氏の伝記では苦行の話は出てきません。 全員に共通しているのはゆるぎなき信念の強さでしようか。

それを知っている私の周りの人は私が代表をしていた時にすぐに決定を覆すことを非難していました。 非難されるとなるほど朝改暮令はよくないのかと反省しましたが、環境が変わったり新たな視点で考え直して決定を覆すことは合理的だと何度も思いました。 結局朝改暮令とゆるぎなき信念は矛盾しないとの思いに至りました。

この強い信念を持ち得れば考え続けなければならないことや継続しなければならない仕事=苦行はもはや苦行ではなくなります。 自分の信ずるところに従って仕事をする人が自らの身体を損なうほど注力しても本人は苦労とは考えないでしょう。 そのような信念が仕事と環境にマッチしていれば大きな成果を生むだけです。

そこまでの信念をもちえる事が人生が意味がある実り大きなものになる条件の一つだと思います。

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