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事業の寿命

かつて会社勤めをしていた時に上司の評価が悪く、窓際の仕事である社史編纂に携わったことがありました。

どうにも役に立たない元営業の二人と仕事に取り掛かりましたが、全く歩調が合いません。

人間関係はさておき、社史編纂の仕事は転職後の現在の仕事に間接的に役に立ちました。

大正時代に創業した会社は創業時の定款に事業の存続期間が記載されています。

定款は会社の憲法のようなものでもっとも基本的な項目を記載するものですが、当時の商法で事業の寿命を必ず規定するのかどうかは解りませんでした。 以前の会社は10年の事業存続期間をうたっていたと思います。

大正時代に新規に事業を立ち上げ、10年経ったら辞めますよと規定するのは思い切ったことと感銘を受けました。 当時染料を取り扱う卸で、社長は単身スイスのサンド社に行き、新しい染料の染色方法を学んで帰国した人で、日本の染色界で数十年流行が続き、巨富を得たとの事です。

当時の社長の家は3千坪の広大なもので、家海外の仕入先の要人を接待する為家畜を飼育し、料理人を雇用しておられました。

現在において新規ビジネスの寿命はどれくらいかは分野によって違うのでしょうが、固定資産の投資を伴うビジネスは環境変化への対応が難しい場合が多いと思います。
民間ではありませんが行政の箱物は時代にそぐわなくなった時に投下資金が無駄になり、借金まみれになります。

住宅産業も同様で、人口が増加しないのにこんなにマンションが必要なのかと思います。 当社の属す介護業界でも高齢者施設の建設が続いています。 いずれバブルが弾けるのではと思います。

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