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ヘルパー職

当社は介護機器や介護用品を扱う介護事業を営んでいますが、別会社で訪問介護事業を営むことになりました。

いわゆるヘルパーステーションは事務所とパソコンがあれば出来る事業で、介護事業の中でも小資本で開業できる事業です。

介護保険がスタートして10年以上経過し、経験者の雇用も可能で、全くこの世界を知らない人でも資本と熱意があれば事業運営が可能な事業と思います。

介護職を行う社員の面接に同席しました。 殆んどの方が女性、独身者が多く、履歴書に転職の経歴が並びます。 職歴の殆んどが介護職で占められています。 介護職は収入が低く、体力も必要な仕事で、登録ヘルパーは社会保険に加入できないケースも多いようです。

面接した方はこの仕事が好きな方が多いのかと思います。 「前職は楽しかった」と仰る方が多いです。 私も二級ヘルパーの講習を10年前に受講し、この仕事はやりたくないと思いました。

私がヘルパーをやっても当時では家族を養うことは出来ません。 せいぜい精一杯働いた収入で子供二人の学費がまかなえるかといったところです。

私が知る現場仕事は比較的低賃金です。 運送業でコンビニ配達を行っている人は27万円/月と聞6年ぐらい前に聞きました。 「結構高収入ですね」運送会社の専務に言うと「そうですか、賞与、昇給はありません」との事、そう思うと低い収入といえるかもしれません。 しかしその後この6年でデフレと景気後退が進行する中で現場仕事従事者の所得も変動しているようです。
タクシーのドライバーは低迷しているようですし、運送業のドライバーも同様と想像します。 介護職は多い人で450万円/年、これは施設のマネージャー兼務の人などで訪問介護に従事する人は200万円/年から少し上昇しているようです。

介護職が所得面で一番低いわけではないのでしょうが、介護職の年収よりすこし下がれば生活保護の保護費に近づいてきます。

高いほうでは上場会社の社長などで年収10億円弱の人が報道されていましたが、私の感覚では意外に低いのかなと思いました。 中小企業の社長では年収1千万円を超える人は少ないと思います。 勿論10億円貰っても約50パーセントは所得税で持っていかれますが、「生活に必要なかなりの部分が会社負担だよ」という話もあります。

雇われ社長の就任期間は昔に平均5年程度と聞きました。 話を総合すれば現代社会で所得が職種選定の基準になる意味は薄れてきたように思います。

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