監査役BLOG

カテゴリ

人間関係

[人間関係]

作業と仕事

作業は業務の方法ややり方、成果が概ね決まっており、仕事は達成すべき目標=成果が明確なものと考えています。

会社のような組織で仕事をする場合に相互の連携が必要になりますが、運用上権限と責任が話題になります。 複数の人が連携して仕事をこなす場合に普通は最初に『達成すべき目標』が決められます。

会社であれば毎月会社を運営する上で一定の経費がかかり、それは固定費と呼ばれていますが、固定費が賄えないなら会社は存続できません。
経営者は固定費を越える利益をもくろみ、経営目標をたてます。 目標達成のために大まかな役割が決まると責任者を決め、権限を与え、結果の責任を問います。 経済状況や企業の位置するマーケットの環境が厳しいとき、結果責任は厳しく問われますし問うべきです。

目標が達成されなければ目標設定に無理があるか、仕事のやり方が拙いかどちらかになります。

仕事は目標にそって作業に落とし込まれますが、作業に落とし込まれるものは反復して発生する業務で、経験上効率的な手順が考えられています。

ソロバンと紙とペンで仕事をしていた時は殆んどの仕事は作業化され、作業手順、形式が決められ、断定的な業務命令が繰り返されていました。

私が会社に勤務し始めた30年以上前では先輩や上司が「この作業をこのようにしろ」と命令されることが多かったように思います。 何のための作業か、他の方法ではいけないのか、殆んど説明がありませんでした。 勿論当時も定型化できない、つまり作業に落とせない仕事は沢山あったはずですが、新人の私ではなく、多くの経験をつんだ人が始めての仕事に携わることになります。 その結果新たな作業手順(過去の作業手順の踏襲)が行われ、伝統化されます。

私は人に仕事を頼むとき、何のためにどんな結果を求め、それはあなたのポジションにとって権限と責任の範囲であるかを説明します。
そこで相手がアドバイスを求めたら、経験や知識をもっていれば知っている限りのことを説明します。 求められなければ質問します。 「この仕事で懸念されることは何か?」、何もないと答えられたら具体的な質問をします。

結構手間がかかりますが、考えを合わせたり、教育と考えています。 いずれいなくなる自分の存在をどのように残すかを考えてます。 非常に優れた考えは長く組織に残るものと思っています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

上に戻る