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元友人のご両親

元友人とはかつて大変親しくしていた友人で、若くして自殺したから元友人です。 おそらく自分の人生で一番親しくなった友人だと思いますが、知り合ったのは大学生になったとき新歓コンパで隣に座った人です。

その日に打ち解け、たびたび彼の家に遊びに行きました。 随分不便なところに住まいがあり、街中に住んでいた私にすれば「よくこんなところに住めるな」と思ったものでした。

友人のお母さんは陽気で明るくよく笑い、お父さんは技術屋さんでよく話しをされますが、自己主張の少ない人でした。 家族団らんが和やかでうらやましく、『理想の家族』とよく思いました。

友人が結婚し、仕事の悩みから自殺したときのショックから長い間立ち直れず、早30年は経とうとするのにいまだ20歳代の友人の顔をに思い出します。 友人がなくなって10年は毎年訪問しましたが、その後20年は年賀状のやり取りだけでした。

たまたま日曜日に電話してお邪魔しました。 電話番号も市外局番から覚えていて、すぐに出向きました。 お父さんは90歳、お母さんは86歳、時計が止まったままのように20年近いご無沙汰を感じさせない対面となりました。

お父さんはゴルフが趣味で勤めていた会社のOB会で今年優勝したとか、すばらしいことだと思いました。 何かというと、30年前に退職した会社のOB会にお誘いがあり、そこで優勝する、年齢は90歳、すべてがすばらしいことだと思います。

私は会社を経営していますが、当社が30年後も存在するかなんて希望的にも存在するとはいえませんし、仮に存在したとして私が30年前に経営者だったことはその時残存する資料からも知りえないでしょうし、おそらくOBのゴルフ会はないでしょうし、私が生きていることもないでしょうし、仮に生きていてそれまでゴルフをしているかなんて会社が存続するか以上にミステリアス、そして優勝するなんて隕石に当たって死ぬくらいの確立だと思います。

長生きして死ぬまで元気で、人に迷惑をかけず、生きがいを持って毎日楽しく生きてゆけるなど御伽噺のように思いました。 私は自宅に戻ってまったく『浦島太郎』の気持ちでした。

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