[人間関係]
人の気持ち
会社には様々な人間関係があって、混然一体となって組織が動いています。 組織が上手く機能している会社は業績もよく、訪問すれば大変気持ちよく応対してくれます。
それはひとえに幹部、大抵は社長の生き方、価値観で決まると思います。 予期につけ悪しきにつけそれが社長の役割です。 もちろんそれだけで業績の良し悪しが決まるわけではありませんが、大変重要なことだと思います。
そこでの人間関係は恋愛感情に似ているのかと思います。 恋人同士は何らかの惹かれるものがあるから関係が成立しているわけで、とりあえず恋人とかたまたま恋人とかではありません。
会社に帰属する人もとりあえず社員やたまたま社員ではないと思います。 就職難だったので取敢えず勤務しているとか、たまたまハローワークで見つけたとか、しかし嫌なら辞めることは可能で、当社の職員の殆どが中途採用、転職に抵抗は大きくないはずですから勤めてみたら勤めてよかったというところでしょうか。
会社への帰属意識や会社の本人への期待といったものが絆になっていますが、絆を深めることがあります。 絆が深まるとその人は全霊をかけて仕事に打ち込みます。
それは本人が悩んでいるとき、本人が困っているとき、私としては当然と思えることを行ったわけですが、その人は深く感謝し、仕事に私のために全霊を傾けます。 そのような人の気持ちに鈍感な私は第三者の人に「彼は社長のために働いているのですよ」、「いやいや自分の人生があるでしょう、人は自分のために頑張るものでしょう」と間の抜けた話になります。
では自分が当然と思い、相手がそのように思うまでのこととは一体何か、たわいもないことで相手の困っていることをさりげなく解決してあげること、相手が期待していることを感じて対処することでしょう。 相手は自分の置かれた状況を私が知っているはずと思っています。 だからわざわざ口に出して言わなくてもさりげなくやってもらえればうれしいということです。 うれしさはやってもらった行為の大きさではなく「さりげなさ」、つまり共感できるものを持っているとことにパイプがあるのではないでしょうか?
私が求めに応じて同じ行為をいやいやすれば相手は多少の感謝はしても感動はないでしょう。 今の若い人、特に当社の職員はさりげない心配りに大きな価値観を持っているようです。 鈍感な私にはつらい話ですが。