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相棒

風邪をひいていた間にいくつかのTV番組を見ました。 その一つに水谷豊が主演する警視庁警部杉下右京が主人公の「相棒」があります。 劇中、杉下警部の超人的教養と行動力、、担当する事件の複雑さ、警察機構の官僚的硬直など多くのテーマがちりばめられ、なかなか良く出来た作品と思いました。

水谷豊の演技も深い教養がとってつけたものでないように見えました。 それは教養の深さだけではなく、教養の出方が抜群で、単に推理しているシーンでもマジカルな印象を受けました。

演出家は一体何を打ち出したかったのか、当然杉下警部のキャラクターを演出したかったのでしょうが、杉下警部が巷で好まれる人格、もしくは男性として注目を浴びたということは聞きませんし、社内で好きな男優として話題に出たこともありません。 もっとも私はそういうことに疎いですが。

小説家は文字のみを表現手段とし、表現する一番のものは『人』でしょう。 主人公に自分がこうありたいと思う人格を乗せ、その人格が浮き出る事件を体験させるものだと思います。 演出家は映像を表現手段とするため、よりリアルに表現できるけれど失敗すれば原作を台無しにするでしょう。

北方謙三の三国志を読んで、評判の『レッドクリフ』を見たときにキャスティングにがっかりしたのを覚えています。

話は相棒に戻りますが、杉下警部をあえて『情報通』ではなく『深い教養』と表現したのはWEBで検索しやすい情報の披瀝でなく、知的な好奇心を元に探究された知識が出てくるところでしょう。 そのように感じたのは私だけかもしれませんが、私はこの作品の見所と思いました。

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