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人の行く裏に道あり花の山

タイトルの文字通りの意味は多くの人が通る道の裏道を行くとそこには花が咲いていたというものです。 人のやらないことを良く考えてやって得をするということです。

東北の震災直後、為替のトレーダーは日本経済がダメージを受けると考えてドル買いをしましたが、現実には円が大きく変われ、円相場を押し上げ多くのトレーダーが損をしました。 関連報道をあまり記憶していませんが、破産した人は多いと思います。 個人為替投資家はFX(為替の証拠金取引で証拠金の25倍まで取引できるもの)で投資しますが、100万円の証拠金で2500万円まで投資できて例えばドルを買い瞬時に2割ドルが下落すれば500万円の損失となります。

外国為替取引でFXの制度を知ったのはそのときですが、その後円高が続く中でFXの取引高は低迷を続けました。 大きく損をした人は多かったわけですから怖くなってFXから退場した人は多く、震災後ユーロ圏のギリシャイタリアなどのデフォルトの危機からユーロ相場も乱高下を繰り返し益々為替相場から退場する人が減ったということだと思います。

為替は株式相場より政治的な動きで変動し、巨大ファンドが大量の資金で相場を動かすので博打性が高く素人が儲け続ける確率は低いと思います。

新聞を読んでいて円高から輸出関連企業の業績が低迷する中で円が買われ、歴史的円高が続くことに個人的に疑問を感じる中で、世界的な巨額マネーの行き場が円しか無いというのが円高の解説でしたが日本の貿易収支の赤字や日銀の国内金融市場への資金投入など、さらには米国の経済改善が重なり、円がわずかながら安くなってきています。

相場が博打性が高い理由の一つとして大きなマネーの仕掛けが無いと、つまり巨大ファンドが数兆円単位で何らかのタイミングを見計らい円を空売りすると一気に円安に傾くのではないか、そういう時期が迫っているように思います。

震災後一部のトレーダーが密かにドルを買い、大きく設ける機会を息を潜めて窺っているのではと思いますが、企業でも同じ動きをするところが出てきています。 トヨタグループのスバルは自動車メーカーがエコカー開発に鎬を削る中でスポーツカーを出すそうです。

私はオートバイが趣味ですが、オートバイの世界でエコカーは話題になっていません。 排気量1300cc、車重250kgのオートバイより同じく排気量1300cc、車重が1.3tぐらいの車が燃費が良かったりします。 もともとオートバイはスポーツ車で実用二輪はスクーターになっていますから燃費は気にしないのかもしれません。 しかしホンダが春に発売する750ccのオートバイはもともと海外市場向けで部品の共有化を行って低価格、そして低燃費に仕立て上げています。

それぞれの企業もマーケットの主流の裏を研究し、非主流のマーケットで勝負しています。 当社も中小零細であるがゆえに『人の行く裏に道あり花の山』を必死に模索しています。

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