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農学

私は大阪府立大学農学部園芸農学科農業経済コースにある農業経営研究室を卒業しました。 長ったらしい名称ですが、農家がどのように農家経営するのか、を研究する分野です。

卒業して35年が経過し、当時の教授は他界し、学生のころ面倒を見てくれた助手は先年退官しました。 さらに学科、コース名、講座の名称が環境問題を研究するものに代わったと聞いています。 一卒業生としてはさびしくもあり、35年の変化を感じます。

新聞に農学部新設の記事が出ていました。 東海大学の新設以来35年ぶりのことらしいです。 くしくも私が卒業したときと前後して東海大学が農学部を新設し、それ以来農学は学問や産業界、経済界で影が薄かったということでしょう。 設立したのは龍谷大学、食糧経済、生物生産、農業生産基盤、食品栄養の4つの学科で構成されます。 私の出身の農業経済に近いだろう学科もあり、中身は私が在籍した府立大学の農学部に重なる部分が多いのかと思います。

社会的に必要な学問と評価したから新設にいたったわけで、府立大学にも時代の流行に流されず存続させていればと思いました。 農業生産は食糧生産と重なる部分が大きい概念でしょうが、食料であれ、食料以外の農産物であれ35年前と変わった環境の中でも研究する必要があると思います。

最近アメリカの雇用統計で農業関係の雇用者数が伸びず、結果的に失業率が改善しなかったことを受けてドルが対円で売られました。 アメリカは昔も今も農業国、産業全般に閉める農業は大きなものだと思います。

それに対して日本は農業従事者の平均年齢の高齢化、耕作放棄地の拡大、食料自給率の低迷、無策の農林水産省、ポジティブな話題は少ないですが、最近農業生産法人の活況が話題になります。
原子力発電の安全性が不透明なら自然エネルギーの活用を、自給率が低迷し食の安全性が問題なら食料自給率を高める手立てを考える時期に来たと思います。

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