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先日里親協会の人を招き、里親制度のセミナーを社内で開きました。 その時紹介されたのが「少年と自転車」というフランス映画を見てきました。

大学の先輩で10人ほどの里親を経験した人がいて、一度6人ほどの里子と里親の実子一人と私の子供二人と里親夫婦でワンボックスの車に定員オーバーで、和泉市のみかん農家をやっている先輩のところにみかん狩りに行った事があります。

里子たちは明るく元気で、うちの子はパワーに圧倒され、里親の先輩は声をからして怒っていた事が印象的でした。

この映画はハッピーな里親と子供の生活というより犯罪に巻き込まれたり、実の父親に面会すら拒否されたり、里親に心を開かない子供の頑なさが描かれ、非情な社会を描いたドライな作品に仕上がっていました。

海外の映画を見ていると、国によって愛情表現や思いやりなど形の違いに戸惑い、もっと厳しく叱るべきだとかもとっやさしく声をかけてやるべきだとか、それを言ってはお終いだろうということがよくあります。

キリスト教圏の映画では愛情は時にクールに感じられ、時にべたべたしていてそこまで表現されると恥ずかしく思うことがあります。 アジアの映画、特に韓国作品などでは、年代を超えた愛情はもっと見守るような距離感を感じます。

私の場合、自分の子供でもない子が自分の価値観で育てて上手く行く自信がありません。 自分の子供とは何とか人間関係を保っていますが、子供に媚びるつもりは無く、20歳を過ぎた子供に諭すことも無く、一人の大人として対等に話し合います。

一般に大人同士であれば人間関係に不安は無く、相手の職業、価値観、人間性など、もちろん自分に合わない人も大勢いますが、感心を持った人とはほぼすべて上手く人間関係をはぐくむことが出来ると思っています。
しかし血が繋がっていない子供を育てる過程で里親と子供に実子以上の強い絆が生まれるのを見ると羨ましく思います。

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