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社会保障給付費

2012年度の社会保障給付費予算は110兆円、7割は高齢者の年金・医療・介護に当てられます。 話題の子供・子育ては4兆8千億円と4%に過ぎないと日本経済新聞は評価していますが、5兆円弱は半端な金額ではありません。

薬局経営では今年の薬価改定で加重平均6%の切り下げとかゼネリック加算とか微々たるものに感じます。 政治の関与は厚生労働省の予算はいくらと決まるので官僚たちは各予算を削ります。 政治的圧力がかかって個別の予算削減にさじ加減が生じたり、大変な作業でしょうが待ったなしの事態なので大胆に削ってきます。

ばら撒き行政=社会給付費の膨張→消費税率改定と構図は明らかなのですが、程度の問題として自己負担・自己責任とのバランスはどうなのか、もし医療費は全額自己負担であれば国民全体がもっと健康に留意するのでは、そして真面目に医療に取り組む町医者も増えるのではないかと思います。

近所のクリニックの医師は高齢者に丁寧な応対で有名です。 朝開院前にヘルパーさんが高齢者の通院介助でその医者のところに連れてきます。 医者は高齢者の愁訴を際限なく聞き、適当な処置をするそうです。

近所の別のクリニックの先生は大学病院で長年臓器移植に関与してきて先端医療知識・技術のオーソリティですが、高齢者の愁訴に対し「年をとればいろいろありますよ」と聞き流すのでたいそう評判が悪いそうです。

どちらが正しい医療かは判じ得ませんが、医療においても過剰診療・医療でない医療報酬請求はざらにあるでしょう。

不正や過剰診療、介護保険においても同様ですが、そろそろメスを入れ、健康や介護においても自己責任・自己負担の考えを入れる時期に来ていると思います。 これを言うと猛烈な批判を受けますし、制度変更による不遇の事例を出しますがそれがどれほどの割合かはあまり話題になりません。

もちろん制度改定により救うべきでありながら救われない人が出てきますが、必要の無いこと・不正の排除、予算の削減が話題になっているときに困難事例を振りかざすより、それは別の制度して救済すべきと感じました。

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