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異業種交流会主催のゴルフコンペに参加しました。 知人が知人を呼ぶ交流会ですが、独立して事業を営む人が多く、25人の参加者は若くて私が最高齢、私の次に高齢の人でも私より10歳若い人です。

遊びの話し、冗談、仕事の話、乱れ飛ぶ中で私の組の人はつきにゴルフを10回ぐらいし、頻繁に高い酒を飲み、それだけの所得を稼いでいる人たちで、熱気が有ります。

同じ組の20歳代前半の人は複数の事業を手がけ、それなりの事業規模で高額所得を得ています。 事業意欲は盛んで、新しい事業を常に探しているようで、儲けに対する感覚も研ぎ澄まされています。 少し話しただけですが、私の質問が一部的を得ていたのか真摯に答える姿はひとかどの経営者然としています。 そして答えに曖昧さは無く、シャープです。
行動力も素晴らしいと想像できて、私ならリスクを調べきらないと事業投資できないことでも感と情報で行動できるパワーを感じます。 もちろん私の経験からすればリスクがいっぱいに感じますが、素直な貪欲さはそれを乗り越える力があるようです。

このような起業家が世界中にいて、10年後には9割は消えてゆくのでしょうが、1万人に一人くらいは日本を代表する経済人になっているし、起業に失敗しても稼いだ財産で高級マンションに住み、ヨーロッパ車を乗り回し、ゴルフ三昧の人はたくさんいるでしょう。
不況の日本ではないような印象を持ちました。

昨日の日本経済新聞にシニア世代の企業が増加し、60歳以上の人の企業割合は20年前の2.2%から6.6%になったと報じています。 先日読んだ出口治明氏の自伝で、氏が日本生命を定年後ライフネット生命を起業し、成功したことに驚きを禁じえません。 起業したのが生命保険会社、そしてその会社が急成長していることはすごいことだと思います。

もし定年制度が50歳が一般的であればこの手の起業が多数起こり、日本の企業の交代もスムーズに進んでゆくと思われます。 同じ人が同じ会社で長期に経営を行うことが必ずしも問題とは思いませんが、問題と思えるケースは多数あり、日本の経済構造の硬直化や結果としての長期不況の原因の一端であることは間違いないことだと思います。

今、ダニエル・ピンク著『フリーエージェント社会の到来』を読んでいますが、組織を離れ、自営する人の就労人口に占める割合が増加し、アメリカで3千万人に達していて、アメリカの就労統計が正確なアメリカの就労統計を示していないことが論旨です。 著者はこれらフリーエージェントが所得拡大目的以外の目的で組織をはなれ、起業し、人を雇って中小企業になる過程で考え方を変えて職員を減らし、企業時と同じ一人で仕事をするようになる現象に着目しています。

話は戻って異業種交流会のゴルフコンペ参加の事業家は所得拡大目的が明確です。 それが可能な社会のひずみが出てきていて、見える人には見えるのかもしれません。

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