監査役BLOG

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 北方謙三著の水滸伝を読むと、腐敗した役人と盗賊の悪行が社会の不健全性の指標として書かれています。
 介護関係の事業や調剤薬局を営んでいると介護保険制度の変更や社会保険庁、社会福祉協議会が公の代表として直接事業運営に影響を与えます。
 例えば薬局の請求事務では、恐ろしく煩雑な事務処理を考え出します。 確かに一面では必要と思われるのでしょうが、医療事務の学校を卒業した人に処理できるようなものではありません。
 当薬局が繁盛していたときに近隣の薬局が当薬局の事務処理の不備を社会保険庁にタレこみました。 社会保険庁としては当然調査に入り、我々にお灸をすえます。
 5年後に再調査があり、経営者=薬局開設者として呼び出されました。 会議室に通されると7人の役人が当薬局が受けた処方箋とレセプトを見ながら指摘していきます。 たとえば眠剤は投薬の上限が決められているものがあり、医師の判断によりその上限を超えて処方することは可能ですが、調剤する薬剤師は医師に確認することが義務付けられています。
 眠剤が出るのは心療内科、いつもの医師がいつもの患者に上限を超えて投薬します。 そこでうちの薬剤師が電話をします。「上六薬局の○○ですが、××様の□□の投薬について、投薬の上限を超えていますが・・・」、医師は「何べん言うたらわかんねん、処方箋どおりにしとけ」と指示をいただきます。 そこで処方箋に『△△医師に□□の投薬が基準量を超えていることについて問い合わせ、処方箋どおり投薬するようしじをうけた。』とボールペンで書く事になります。 いつものことなのでその文言のゴム印を作り、 
処方箋に押印してはいかがですか?と問い合わせると7名の職員のうちの一番歳を取って恐らく70歳を超えている人が「必ずボールペンで記載してください。」 と指示されます。
 私は医療の現場で働いているわけではないので、理解不能ですが、そうすることに何の意味があるのかなと思います。
 処方権の無い薬剤師が、調剤業務において医師の投薬確認を行う責務を負い、その指定された煩雑な文章をボールペンで書くよう指示されること、なぜぼけたような老人が社会保険庁職員としているのか、タレこんだ人間がどうして当局の内情を知っているのか、最後は簡単です。 どこの薬局でも手を抜いていることをタレこんだ本人が一番よく知っているのです。

 今日、介護の飛び込み営業に行ってきて、訪問した事業所で世間話をしていました。 どのように利用者を獲得するかということになったとき、某半官半民組織からいくらでも紹介されるよといわれました。 たまたま同じ組織に営業に当社が行くと利用者はありませんといわれます。
 所謂小役人も持ってる権限をフルに活用し、問い合わせに対してちょっとでも待たすと「お前ところが業者ではない」とおっしゃいます。 日本でも役人がもう少し腐ってきて、水滸伝のような勧善懲悪武装集団が厚労省や△△△を襲撃する事件が起これば個人的には拍手喝采です。

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