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黄砂

本日の夜から近畿地方にも黄砂が飛んできて、PM2.5も一緒に飛来するそうです。 花粉症の人は大変でしょうね。 この番組に使われた中国の黄砂の映像は砂嵐を連想させるような真っ黒な砂塵が平原の向こうから迫ってくる迫力がパニック映画のCGで作ったような映像でした。

私は1989年天安門事件の8月、中国青海省から四川省にかけて四輪駆動車で移動し、四川省の5400mのネンパオ イェッツェ という山の登攀を試みたことがあります。  結果的に登攀は失敗しましたが、途中の黄土高原は一面茶色の平原で、未舗装道路を走行すると雨が降っていればぬかるみ、晴れていればとても硬くなります。 地域の家はこの黄土の日干し煉瓦で出来ており、堅牢です。

この平原に強風が吹いて、黄土が舞い上がればニュースで流れた映像のようになるのは想像がつきます。 映像では草原のかなたから砂嵐がやってきましたが、草原のエリアは居住者がいるところと想像します。 そのエリアの向こう何百キロには一面茶色の黄土の沙漠がたぶん続いているのだと思います。

登山で移動したときは幹線道路で、人が住んでいるところでした。 人が住んでいるところは概ね草原で、雨も降るようですが、奥地は想像すらできません。 黄土の草原に雨が降ると黄土はどろどろになり、道路が崩壊します。 車で移動していると雨で通行できないところに行き当たり、何百台もの車が立ち往生しています。

その一台にガイドが「いつからいるんだ」と聞いたら「三日前から」と答えが返ってきました。 悠久の地です。 材木を運搬するトラックにただ乗りしたチベット人は材木の上で三日寝そべっているわけです。 夜はきっと寒いことでしょう。 我々は崩壊地点まで行き、岩を運んで道路を補修し、通過しました。 私は岩に指を挟んで爪を一枚飛ばしてしまいました。 こうど4500m地点では水分補給がままならず、高山病まで発症しました。

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