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稲盛和夫氏

日本航空が破綻してから稲盛和夫氏が会長に就任し、短期間で再生を果たしました。 このことは新聞でも断片的に何度も報じられていますが、日本経済新聞の日航・稲盛和夫4を読んで改めて感銘を受けました。

氏は日航再生の敵は労働組合と国土交通省と公言してはばからない記事を読みましたが、再生の障害がそうであっても従業員と国を敵に回すのは抵抗が大きいのではと思っていました。 さらに本当の敵は81歳という年齢ではないかと思っていました。

日航では月に1回業績報告会があるそうですが、約30人の役員が一人ずつその月の予定、実績、来月の見通しを説明するそうです。 報告書はA3サイズで毎月80~100枚あるそうです。 それを丹念に読み込み、質問をする氏は超人的な集中力だと思います。 そしてその中から細かな「パイロットが使うヘッドセットの修理代が増えている理由は?」と質問を繰り出すそうです。

それだけが仕事でも大変ですが、氏は京セラをはじめ、日航のほかの仕事もこなしているわけですから年齢は障害にならないようです。

私は今年60歳、還暦を迎えるにあたってリタイアをいつにするか、そのために何を準備するのか考えることが多くなっています。 私が会社員をしていたときに80歳前後の会長がいましたが、そんなに精力的に働いているようには見えませんでした。

当社でも月1回の取締役会でA4 30枚程度の資料が当日配布されます。 同じフォーマットですから見るポイントは決められ、あまり負荷はありませんが、記載内容が稚拙であるため要領よくまとめてくれるようにいつもお願いします。

仕事で疲れるのは私の場合会議、当社では各部署の責任者の報告が主体で、私は報告に対して問題点や課題を見つけ、それが問題でなくなるような提案を促すか問いかけ、意思決定しますから負担が大きいです。
次に人との面談、相手が社内外であっても出来るだけ聞き手にまわるようにするのですが、これもなかなか疲れますし、判った事を指摘するとそれが意思決定になって一人歩きしてしまいます。

そんなことで疲れる20歳以上若い私ですが、稲盛氏ともし比較されるのであればプロ野球選手と草野球チームの比較をするようなものでしょう。

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