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事業計画

最近8年ほどは当社でも事業計画を作っています。 人によっては事業計画への認識や達成に対する心構えが大きく異なります。

聞けば『必達目標』とかえってきますが、残念ながら達成できていません。 そのことに就いてあまり意見を言わないようにしていますが、大企業においては想定利益、投資計画、採用計画、株主配当などいろいろな予定が絡まりあって必達ということに就いて厳しくコントロールされています。

そもそも経営を取り巻く環境は変化が早くて計画通り実行できるか、出来ることが奇跡に思える場合もありますし、そのための現場の責めは異常な場合があります。

私見としては目標は長期レンジで考えていて、例えば5年後の計画とか、そのプロセス=単年度計画にあまり興味がありません。 いかに5年計画を達成するか、5年のレンジであればプロセスは無限にあり、つまり戦略は多く、それが単年度計画に現れてくるのが経営者としての醍醐味です。

単年度、半期、四半期で精緻な計画、それも行動計画まで策定するのは目標達成のために必然で私のような考えでは現場の組織長は務まらないでしょう。

しかし冷静になって5年計画が出来る方法を考え、言い訳と思しき意見を完全に無視すればいくつかの道筋が見えてきます。 いくつか見えるのは余裕があるからで、必然的な道筋が一つ、苦しみぬいてやっと見つかるのは大変なことだと思います。 それが見つかれば10年後、20年後の道筋も見えてくると思います。

最近、会社の将来ビジョンを描く必要があると会議で話題となり、それに近い声を多く聞きます。 つい描こうかと思いましたが、描けば成長を阻害するふたになるのではないか、その懸念がわきました。
だから公表を控えようと思いますが、描いてそれを焼きなおす方法もあります。 人は働く上で『なぜ』、『何のために』、『どのようになる』といった疑問を抱きます。 大企業がコストをかけて企業のビジョンや理念やキャッチフレーズを作りますが、英語のフレーズで耳ざわりの良いキャッチコピーが多いです。 先般読んだ本ではその一つが痛烈に批判され、『一体どんな会社になるのかわからない』と書かれていました。

しかしどんな会社になるのか「神のみぞ知る」で、会社の意思だけで突き進むことは出来ず、意思のみ一人歩きしても困ることになります。 それゆえそれを作る立場のものとして困っています。

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