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就活訓練

新卒就職活動のためのセミナーが盛んなようです。 挨拶の仕方、ES(エントリーシート)の書き方、その他もろもろの内容になっているそうです。

当社でも応募される方は十分に訓練を積んできたと思われる所作が垣間見られます。 たとえは面接終了後挨拶をされるのですが、椅子から立ち上がった時にお礼、部屋から出ていくときにお礼、玄関から出ていくときにお礼を申し述べる人がいます。 くどいの一言、型にはまった行動が嫌味なぐらい透けて見えます。

当社の採用は面接の問答のみ、学歴・経験不問です。 それはエントリーの時にも説明していますので、当然聞かれるであろう質問に対して考えておくほうが良いと思うのですが、当社のような採用方法をとる企業は少ないので準備するところまで気が回らないのでしょうか、それとも型にはまった答えを用意しているのでそれを言ってしまうのでしょうか?

質疑はコミュニケーション、質問に対して正確に答える必要があります。 将来の夢を聞いているのに自分の経験を滔滔と述べる人がいます。 その経験を踏まえて「自分の夢はこうだ」と結論が来るのかと思えば夢と思えるものは語られません。 夢を持たないのなら「持っていない」でよいわけで、その理由を問われれば答えればよい、一次面接は私が行うわけです。 60歳の経営者が直接質疑をするわけですからごまかしは利かないと思っていただきたいと心得てほしいところです。

なぜなら60年も生きてきて、経営者の仕事も日々行っていて、質疑に熟練していると考えるのが当然でしょう。 少なからず知識もあり、頭の中で考える力がなければ仕事はできない、直感が働かなければ仕事の成果は生めない、人を見る目がなければビジネスの交渉ができないのは当たり前と考えるべきです。

何も自慢ではありませんが、私の場合屁理屈も得意で弁護士などの専門職にも知識で負けても理屈で負けない自信があります。 その自信が過剰であり、面接で失敗することがあります。 自分で自分の理屈にとらわれることで、最近は複数で面接し後で面接の評価を聞くようにしています。

当社は従業員100人ほどの中小企業、求人の条件も普通なら福利厚生は充実していません。 しかし成果を上げた人には高い年収が約束されていて、新聞に出る上場企業の平均年収を上回っている人もかなりの割合でいます。 もちろん彼らは高いモチベーションで厳しい業務をこなしながらはっきりとした結果を残しています。
そのような社内の優等生の面接を思い出した時、ろくな質疑を展開できなかったり、常識的な知識に欠けていたりしました。

それら優等生への成長に面接時に確信を持ったわけではありませんが、それらの人の10年前に面接した印象は鮮明に蘇ります。 答えに困ったときの表情や笑顔、声のトーン、当時理屈でないもので人を採用していたように思います。 そもそも採用面接の方法も知らなければ、経験もない中で「こいつはどんな奴だろう」という好奇心と見抜いてやろうという意欲だけで面接したわけですから。

今の面接でも時々応募者に得体のしれないものを感じるときがあります。 「こいつは何かもっている」と、しかし14年も面接を繰り返してきて確実に見抜けないのが正直な印象です。

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