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事務職

事務職の求人を行っています。 仕事内容は当社の企業規模がまだ小さいことから総務・庶務・経理・人事の管理部隊要員です。 羅列した大括りの業務はそれぞれがそれなりの専門性をもち、オールラウンドにこなせる人の組織を作ろうとするものです。

応募してくる人は経理業務に着目して簿記検定を受けた人が多いです。 学歴・資格は不問ですが、事務職を希望する人は資格取得に熱心だと思いました。

応募者本人は事務職のイメージが机に座ってする仕事で、専門性が高く、社内外での折衝は少ないもののようです。

求める人材は机に座っている時間は営業より長いですが、専門性は多岐にわたり、社内外の折衝は多いので交渉力は求められます。 座り仕事で専門性が高ければ高い集中力が求められます。 多岐にわたる専門性とは、例えば株主総会が終われば商業登記が必要になりますので、登記の実務が必要になります。 どうやって登記するのか全く知らなくてもいいのですが、一番困るのは自分の仕事と認識しない人です。

日商簿記1級をもっているので「私は経理業務しかしません」と言い切るようなことになります。 そもそも自分の仕事を自分で限定できるのであればもはや組織ではありません。 当社には業務分掌・職務分掌権限規定などとと言った気の利いたものはありませんので、何か解決しなければいけない課題が出てくれば、その課題をこなす明確な社内組織がなければすべて今回募集する総務経理人事の組織が請け負うことになります。

先日あったことですが薬局のシャッターの修理が必要になりました。 どこか修理業者を探さなくてはなりません。 私が工事業者に電話して見積もりを取ることになりました。 巻き上げるモーターの劣化が原因でうまく巻き取らないとのこと、モーター交換の見積もりが約2百万円、シャッター本体を変えるとその2~3倍のコスト、そのまま修理でおさめようとすると本体の一番下が錆びてきているとのこと、交換するなら入れ替えるということになりました。

工事業者が下請けのシャッター専業業者を変えて見積もりを取ると約1/3に金額が下がりました。 こういった交渉で大きく費用は下げられますが、交渉としては難しいものとなります。 なぜなら専門知識がなく、相見積できる先もありません。 今回改修対象となるシャッターは重量シャッターと呼ばれ、堅牢で防火性に優れているものだそうですが、対応年数は20年前後になります。 つまりはシャッター工事の頻度はユーザー側からひくいことになりますし、それだけ情報は少ないわけですから、相場観を持てません。 もちろんネットで調べることは可能ですが、ネットの情報は限界があります。

このようにそれぞれの業務に専門性があり、経験が豊富であることも重要ですが、すべての業務を経験できているわけではありません。 また昔の経験が上手い処理を邪魔することがあります。

では何が求められる力かと言えばいろいろなことに好奇心を持つこと、質問力(本質に近づく感性をもった疑問と言葉にする力)が大きな要素になると思います。

面接では最後に私個人や会社全般について質問を求めます。 何に関心をもったか、それをどのように質問したのか、を見ます。 ある応募者が「社長は魚と肉とどちらが好きですか?」という質問を受けました。 その応募者は不採用になりましたが、なぜ採用面接でそのような質問をしたのかいまだに思い当りません。

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