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将来ビジョン

『思えばかなう』という言葉があります。 何かになろうとか何かしようという思いがあって初めて思いが実現してゆくもので、そもそも思わなければ実現することはありません。 運命ではなく意志の力で状況が変わるわけですが、常に思いが実現するわけではありません。

採用面接をしていて「あなたの夢はなんですか?」とよく聞きます。 語るものが無ければその人は状況に流されてゆく、そのような夢をもち、実現に向けて努力している人はいずれ報われると信じています。

そのために会社を経営していれば夢にあたるビジョンをしっかり描いていなければ、その企業は発展する可能性が小さいと言えます。 経営者が夢やビジョンを描き、それが職員に浸透してゆけば早いペースでビジョンは実現に向かうでしょう。

採用面接の話に戻って人に聞くからには自らも経営する企業のビジョンを描かなくてはなりません。 会社のことですから夢といってもまずは数字からになります。 売上、利益、従業員数それに何時までにが話題になります。 しかし夢を共有するためには世界一の性能の製品作りとかイメージしやすいものが必要になります。

製造業に対して当社のような小売業ではイメージを作りにくく感じています。 小売業で規模拡大を図ると全国展開とか、海外進出とかのイメージになります。 当社は今のところ薬局と介護ショップですから自社企画の車椅子を制作するとかもありますが、自社企画製品がマーケットで大きく評価されるのはハードルが高いものがあります。

高い事業品質など抽象的なものはイメージが描きにくいものです。 そもそも会社の夢は「なるほど」と思えるようなものでなければならないし、そうなりたいという職員の思いに繋がるものでなければなく、そういう意味でみんなの話を聞いたりします。

大抵は目先悩んでいることが多く、第一印象をよくしたいとか話がうまくなりたいとかです。 それだけなら身だしなみを良くして清潔感を演出し、鏡の前で笑顔を作り、ロールプレイイングを行って説明能力を高める、私は空いた時間にそれこそ電車に乗っているときなど頭の中でロールプレイイングをやっています。

こうした地味ではありますが前向きの事を続けていなければ人はなぜか『効率化』とか『内部批判』とか後ろ向きになります。 個別の問題がおこり、もぐら叩きのように問題対処に追われることになります。 うまく問題が解決すればその部分は改善されるでしょう。 モグラを叩きまくれば無難で小ぶりの組織になります。 日本の組織社会の特徴かと思っていましたが、皆が賛同できる将来ビジョンを作ることはもぐら叩きの殆どを不要にしてしまいます。 問題があるから対処しなければならない、問題の多くはその部署の人の問題、それらの人もビジョンに寄り添うようになり、多くの問題が消えてゆきます。

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