監査役BLOG

カテゴリ

会社運営

[会社運営]

問題解決

当社は従業員が約100名、若干景気が上向き有効求人倍率が改善される中でなかなか採用が進みません。 建築業など求人難で倒産する会社が出ているとか、急激な社会変化は多くの企業で新たな問題をあぶりだしています。

従業員数100名というのはサービス業では零細企業、薬局や高齢者用介護用品を取り扱う事業は統計分類では小売業に属しますが事業を行うものとして仕入れて販売する小売業と単純には思えません。

当社としても事業の安定や企業の存続を確実なものとするため社内で整備すべき課題を多く抱え、課題解決に多くの人員を配置しています。 それらの人員を支えるうえで企業規模を大きくしないと生き残ることができないのが現在の当社の置かれた立ち位置と思っています。

当社もいきなりこの規模になったのではなく、長い時間をかけて改善を図ったり管理職を養成したり、従業員数を10倍にするのに15年かかっています。 ここ数年は採用を加速し、年間40名近い採用を図った時期もあります。 ところがここにきて採用ペースが減速しました。

外部環境は自らの力でどうすることもできませんが、採用に関してはできる方法を努力して行っています。 問題は人数が増加したことによる弊害が出てきたことです。

弊害の原因の多くは職員個人の問題に起因するものが多いですが、会社として制度の不備などから個人の問題が会社の問題になってきます。 すべて先手を打つことはできませんが、通常なら新たに入ってきた人が以前の会社との違いから「当社はこのようにやっている」と説明すれば済んでいたことが問題となったケースです。

個人的な説明で事足りる場合もあるし、制度変更を伴う場合もあります。 どちらかといえば個人の身勝手な考えが原因です。 たとえば管理職は始業時間前に来て準備をするのに始業時間ぎりぎりに来て仕事の準備にかかる職員などです。 えてしてこのような人は給料が安いなど不満を陰で言いたてます。 組織に管理職が必要なのはこのような個人的不満を抑え込むためのもの、真摯に仕事に向かいあう姿勢がなければ本人の成長もないのではと思います。

このような問題解決に労力を使ってもやっと同業他社の水準に落ち着くことになります。

ドラッカーの言葉に問題解決は『せいぜい元の水準に戻るだけ』というのがあり、身に染みる言葉です。 ドラッカーは問題を放置しろとは言っておりません。 想像するに問題の元を絶てば問題は起こらないし、組織が変化し続ければ問題を起こしている個人は変化についていけず、脱落していくでしょう。

今一番の解決方法は人としての成長を果たせた人を採用していくこと、結果的に採用はますます困難になっていきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

上に戻る