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人の成長

最近、採用面接で働く目的は? どのようになりたいか? などと質問して返ってくる答えが『自己の成長』です。 自己という以上個人の事で、想像するに(もちろん応募者に成長の具体的な内容を質問しますが)スキル=社交性・自己表現力・コミュニュケーション力、と知識や経験を指している場合が多いようです。

なぜそれを求めるかというと、これも想像ですが、会社に入って高い実績をあげて、週休・昇進を果たしという希望が根底にあります。

それを悪いこととか、つまらないこととか言うつもりはありません。 たとえば営業で採用するからには売り上げを上げる人の方が好ましいでしょうし、管理職が不足しているので昇進してくれる職員が多いほど当社は良い会社になります。

実際にスキルや知識を身に付けようとするなら、私ならまず読書、ネットサーフィンより紙の書籍を読むほうが良いし、漫画より文字の方が良いと思います。 さらに言うなら若いうちは乱読も良いでしょうが、気に入った一冊を何回も読むのも良いと思います。 そしてその本は『目指せ!トップセールス』のようなハウツウ本でもよいし、経営学の本でも小説でもよいと思います。

私の読む本のジャンルは冊数では圧倒的に北方謙三著の小説です。 なんで小説かというと単純に面白いからで、テーマとなる生き様や価値観、判断力や組織運営までいろいろと書き込まれていて、会社経営でいえば組織編制や人事評価などに非常に役に立っています。 経営学者が書いた組織論や軍隊の組織と意思決定などの本も読みますが、例えば当社の最小組織の人数を何人にするかといった課題に役に立ちます。

要は学んだことが実践して同課の繰り返しで理屈に枝葉がついてくるように思います。 あまり学者の書いたものを読みすぎると理屈が勝って現場の状況を軽く見てしまうような気がします。

当社のような小会社でも外部環境が変わったり、人が育ったりして臨機応変に組織形態は変えなくてはなりません。 要は人に組織を合わせる訳ですが、個々人の把握ができなくなるとこの方法は取れず、組織編制は現場の上級管理者に任せてしまいます。

自己成長の話題に戻り、私も私の仕事のためにスキルや知識が必要になり、かなりの時間読書や新聞を読むことに費やします。 抱えている課題にぴったりはまる書籍や新聞の記事に出会えばよいのですが、そうは行かず、手当たり次第に丹念に読みます。 もちろん読書は一人で行うもので、読み合わせ会などやりませんし、セミナーにもあまり参加しません。 特にセミナーは講師がテーマに沿って多くの書籍を読みますが、講師が経営をしているわけではないし、コンサルタントとして他社の経営にアドバイスすることはあっても内容に重みがありません。

結局自分一人、悶々と悩みながら読み続けます。 いつも面白いとは限らないので、読書を習慣にしています。 今週はこの本を読み切ると決めて予定表に書き、朝5時ごろから読み始めます。 私にとってこの時間はゴールデンタイム、起きるとストレッチをして体を目覚めさせ、読書などを始めます。 8時45分までの3時間が勝負で、後の45分はコーヒーを淹れ、薬を飲み、トイレに行って歯を磨く時間になります。 基本的に朝食は抜きます。 空腹の方が効率が良いからです。 体重を減らさなければいけないので朝食抜きは良い習慣と思っています。

最近読んだ外山滋比古氏の『知的生活習慣』、『リンゴも人生もキズがあるほど甘くなる』には同じことが書かれていて、早朝に仕事をされるそうで、私と違い昼前までがゴールデンタイムと書かれていました。 大学をおやめになってフリーとなられたので昼前までが可能なのでしょう。

氏の生活習慣で散歩の話が出てきます。 せいぜい1~2時間仕事をすれば散歩など軽い運動をされるそうです。 ノートを多用されているとか、ほかにも私の生活パターンと一致する話が多く出てきてなるほど、と思います。

氏は本を読みノートに纏め、原稿を書くのが仕事ですが、私の場合、原稿を書くところが会社経営に応用するところです。 氏は自由奔放に著述され、いろいろなところから批判を受けたりされているようですが、私の場合、考え抜いた方法がうまくはまって業績に繋がるかどうか、がポイントです。

うまく業績向上に繋がれば歌でも歌いたくなります。(実際は歌いませんが) またうまくツボにはまったというのは自分が勝手に思っているだけで、ほかの原因が実は作用している事が多いはずです。 しかし、自分のモチベーションを高めるために『これば自分の手柄』と勝手に思うようにしています。(他では言いませんが)

うまく行ったと思えるのは2~3割、あとは失敗です。 失敗も期待した管理職が上手く方法を実践してくれなかったとか、外部環境が変わってしまったとか、原因が私の方法以外にある場合もありますが、こちらも単純に判断できません。 なるべく心の中で責任は自分以外のところにあると慰めます。(もちろん公言したりしません)

いくら他人に責任転嫁しても失敗は失敗、心は晴れず引きずってしまいます。 次は成功するぞ!という気持ちが次の読書のモチベーションになります。

しかし本当に言いたかった『自己の成長』は例示したような話ではなく、人格的な成長で、こちらは次の機会にお話しします。

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