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老化との闘い

「なぜ、いつもゴルフに誘ってくれるの?」とゴルフに誘ってくれた友人に訪ねました。 「本西さんは年の割に元気だから」と適当な答えが返ってきました。

自分が中学生だった50年ほど前、保健体育の授業で『40歳を過ぎたら体を鍛えても筋肉は増加しません』と教えられたことを鮮明に覚えています。 この分野でどんどん研究が進み、最近は高齢になっても筋トレをすれば筋肉量の増加は可能だそうです。

私は現在62歳、確かに友人が言ったように肉体年齢は若い方だと思います。 同年代の人がポッコリお腹で猫背でゆっくり歩く姿を見ていると自分はまだましな方だと思います。

しかし私が社会人になったころの企業の定年は55歳、それがすぐに57歳になり、やがて60歳になったのを覚えています。 定年前の人は概ね定年後の生活設計を考えるようになり、新たな仕事に取り組むこともなく、仕事に対する情熱も感じられなくなります。

それをいやというほど見てきた身として、現在の年齢は働く閾を超えています。 その感覚は自分より若い人には理解できないはずで、営業日は毎日出勤し(つまりは週休一日)、遅い会議も朝の朝礼も欠かさず出席し、さっさと歩き、持病もなく、60歳を過ぎてゴルフを始めるなど好奇心も旺盛です。 しかしゴルフがそんなに面白いかといえばそれほどでもなく、同行メンバーとの話の方が面白く感じますし、以前に比べて読書のスピードが低下しています。 数行読んで何のことかわからず、前のページから読み直さないと何が書いてあるかわからないことも多くなりました。

老化とは、とよく考えるようになり、試しに筋トレとダイエットをやってみました。 長年筋トレなどしなかったので腹筋をすれば腹筋がつる始末、ほんの少しずつ回数を重ねるとある程度できるようになり、減食と合わせウエストは細くなり、ズボンがずります。

筋トレメニューを増やしてゆくとどの筋肉も時間はかかるけれど大きくなってゆくように感じます。 調子に乗って量を増やすと疲労感が取れなくなりました。 疲労物質の処理、つまりは内臓の機能が追いついていないのでしょう。

頭の方はというと、新しいことを考えられなくなりました。 新規の事業を考えるとか、今までと違う内部体制を考えるとか、発想が湧いてきません。 ネタを仕入れるために本を読みますが、視力の低下で文字を目で追う苦痛は増すばかり、これは筋トレのように鍛え直せないように思います。 せいぜいブルーベリーのサプリを飲むことです。

読書に関して読める本は同年代の人が書いたもの、若い人の著作は読むのが苦痛になりました。 若い時はこの逆だったのですが。 つまりは好奇心や気力が狭まったように思います。 本だけでなく現場に出向いてそこの経営者に会って話をするのは興味がわくのですが。

自分と向き合い、自分の能力で弱くなっているところを誰に補わすのか、その人を探して採用するのか、要請するのか、気の遠くなることを考えています。 どちらにせよできることを精いっぱい行うより仕方なく、自分と向き合い、気力と勇気を奮って日々を過ごしています。

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