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長所と短所

採用面接は応募者がどのような人か、その人は当社に入社して携わる職種で貢献してくれるのかを見極めるもので、応募者は自分が意欲をもって働き続けられるかを図る場と思います。

絶対的にどこの企業でもオールラウンドに活躍できる人材はいないか少ないかと思います。 幕内力士は優れた身体能力をもっていてもプロ野球で通じるかどうかは別問題であるのと同様です。

しかし力士のようにほかのアスリートに比べその身体能力に特徴があるだけにオールラウンドとはいきませんが、汎用性の高い身体能力もあると思います。

同様にどこに行っても花開く人がいます。 日本経済新聞の『私の履歴書』には各界のトップが寄稿しますが、技術職人や学業に励んでいなかった人が登場します。 ご本人は企業のトップを目指していたわけではなく、自分の職責を果たしているうちにいつの間にかトップに立っていたという経歴が多いように思います。 もちろん新聞に公表する文章ですから入社した時から社長になるのだと強い意志をもっていてもなかなか公表しがたいかもしれません。

採用面接でもいろいろ質問を考え、例えば「社長になりたいですか?」と質問して、応募者の人は本音を言ったり、用意してきた当たり障りのない答えをおっしゃいます。 そのような質疑で応募者の特性を知ることはなかなか出来ません。

「あなたの長所と短所について教えてください」というのはよくする質問です。 全く考えたことのない人は即答しません。 すくなくとも二十歳を過ぎるまで生きてきて自分の長所・短所について考えたことがない人は、それを考えざるを得ない局面に立ったことがなかったのか、ピンチに立てば人は何とかしようとするもの、問題が解決して「自分には意外な粘り強さがある」とか「集中力があった」とか思う瞬間があるはずです。

ピンチをかいくぐってきた人は自分の強みやピンチを招いた原因が自分にあったことを知って自分の弱みを思い知ることになると思います。

コンビニでアルバイトをしていて、トラブルに巻き込まれたことがないとかせんぱいとうまくやったとかを念頭に自分は対人関係が得意とか、良い人間とか真面目と思う人がいます。 そうである人かどうかこの質問からは解りませんが、ほかの質問と併せて考えると本当に善良な人で皆から愛される人か、表層でそつ無くこなすだけの人か見えてきます。

人に質問する以上、自分だったらどうかと考えます。 立場上判断業務が多く、内容も多岐にわたり、結果的に失敗や失敗とまで言わなくても自分の失敗した部分は思い知らされます。 上手くいって当たり前、だからその立場に立っていると考えれば全くイケていません。 つまりは欠点、短所、弱みばかりが思い浮かび、強みといえば失敗を苦にしないとかすぐに忘れる事が出来るとか、責任感に繋がらない事しか思い浮かびません。

すぐに忘れることのどこが強みかと言えば、失敗を引きずっても生産的ではないので失敗したことを思い出さずに次の課題に取り組めるということでしょうか。 もちろん副作用もあり、自分の関心のないことはすぐに忘れて関係する人に迷惑をかけます。

そのような失敗を減らすために自分の行ったことについて重要な事、失敗したこと・成功したことを紙に書くようにしています。 書いてきれいに忘れることもあれば書くことで心に刻むこともあります。 普通なら年を経るごとにそのように書くことが減ってくるはずです。 なぜなら経験が少ないうちは考え違いも多いですが、経験を積めば失敗することも工夫して成功することも減り、経験に基づいて判断に迷う事が減っていくからです。

私の場合、書くことは増える一方で、自分ではいつまでも成長しているのだと考えています。 ひょっとして同じ失敗を繰り返しているだけかもしれません。 そこで自分の性格はと聞かれれば楽天的と答えるべきなのでしょう。 自分では腑に落ちないのですが。

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