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生き急ぎ!


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 「人の倍働く」といわれる人がいますが、1日がみな平等に24時間の持ち時間で、一般に8時間労働なら16時間働くことになります。 大手銀行員が始発近い電車で出勤し、終電近くの電車で帰宅、1日の睡眠時間が4時間などという話は聞いたことがあります。
 仕事を結果としての成果で言えば普通なら1ヶ月で仕上げる事業計画を1週間で仕上げるとか、私の愛読する北方謙三氏は雑事をこなしながら1ヶ月に3百枚書き上げるとか、生産性の話になってきます。

 仕事は早く、沢山こなすにかぎります。 もちろん質が問われる仕事も多くありますが、早く、沢山はそれぞれが要求される質を満たした上でのことです。

 職人の親方に日当3万円と2万円のクロス職人の違いを聞くと、3万円の職人は2倍以上クロスを張り、仕上がりが綺麗と言っていました。

 かつて何度か行った割烹店に大阪の有名料亭(先般問題を起こした店もその一つ)の板前さんがよく食事にこられます。 そしてその割烹店の板前さんは有名料亭にアルバイトに行くそうです。
 いわく、刺身など『スピードが命』、「今日の刺身は?」、「ひらめです」、「じゃ、ひらめください」といって刺身が出てくるまでの速さは神業です。

 経営者はどうか、1週間かかって事業計画をたて、半年後に計画を実行、1年後から単月黒字、その事業モデルは5年間黒字で1億円利益を残しました、というのと1年かけて事業計画をたて1年後に計画を実行し、以後10年間黒字で残した利益の総額は10億円、後者が優れていると思います。
 しかし、前者の計画を立てた経営者は毎週同様の計画をたて、同様に利益を残し続けることが出来れば前者の経営者のほうが上ではないでしょうか?

 仕事のスピードの速い人を見ていると必ずしもあくせくしていません。 ゆったり構えて、よく考え、考えたことを実行しています。 そしてその結果を手帳に記録しています。
 記録するとききっと色々考えておられるのでしょう。 その人と話をしているとこちらの話に次々質問されます。 質問は誰でもするようなもので、その人があやふやな話から問題の核心を言い当てるようなひらめきがあるわけではありません。
 そしてその人の話は、自分で考えたり思いついたりしたようなものではなく、誰かに聞いたり、自分が経験したことの話が多いです。
 つまり、本当に創造力のある人ではなく、人の話を沢山聞いて、思ったことを実行し、その結果を評価していると思います。

 我々凡人には凡人の生き方があり、凡人として人生を全うするためには目標を立て、休みなく活動を続け、知ったこと体験したことが陳腐化する前に何かを実行し、成果を積み上げる生き方、私は『生き急ぐ』ことと思っています。 

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