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読書とイメージ

以前、スマートフォンで疑問のことをすぐに検索する人と考え続け本を読む人について書きました。

このブログでも読書を進める記事は覚えていないほど多くあると思います。 読書の効用について長期に考え続けてきました。 その効用は以下の通りです。
①本の著者は記事を書くのに構成を考え、表現を考え、誤りがないか校正します。 本は売れることが前提で、売れないと印税が少ないだけでなく次に出版の依頼が来ません。つまり内容が正確でよくできていること。
②本はネット記事に比べて一般に長文であり、主に文章で書かれていて伝える内容が映像や画像ではない部分が多く、読み手はよくよくイメージを膨らませる必要がある。
③読むときにイメージを膨らませることは自分が他社に何かを伝えるときにイメージを伝える訓練になる。
私はこの三点を読書の効用と考えています。

会議をしていて細切れの事実だけを発言する人がいます。 会議の議題に関わる事実について報告してくれます。 もちろんその中にはあっと驚く事実の提供もあるかもしれませんが事実を積み重ねても解決策には繋がらないと思います。 評価し、自分はどう考えるか、その利点は何か? 会議で知りたいのはそのことです。 会議で知らないことが話題になるとタブレットなどで調べて解った気になっている人がいます。 今はほとんど見られなくなりましたが百科事典的であります。 この人は普段からスマホの検索は多いと思います。

会議で解りきった意見ではなく何か新しい方法、組み合わせなどを求めている場合が多いですから説明も工夫しないとメンバーに共通のイメージがありません。 せっかく革新的なことを言っていても伝わらなければ意味がありませんし、何か思いついているのですがイメージを作るトレーニングをしていないばかりに自分でイメージが作れない場合があります。

イノベーションはすでにあるものの組み合わせという考えがありますが、組み合わせるものが既存のものであっても組み合わせた結果をイメージできるとは限りません。 肉、ニンジン、玉ねぎ、カレー粉から料理されたカレーのイメージにたどり着けるかどうかということです。

私が小学生の時に読んだ本にミシンの発明者の話が書かれていました。 毎日ミシンという機械を発明しようと考えていた発明者はあるとき夢で槍を持っている人に追われ、そのやりの先に穴が開いている夢を見たそうです。 その本の記載内容と50年ほど前の私の記憶が正しいという保証はありませんが、穂先に穴の開いた槍を持った土着の人が襲ってくる絵は今でも鮮明によみがえり、夢でヒントが得られるほど考えつっぢけなければならないと自分を戒めています。

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