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習慣化

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事実から

営業のミーティングに出ていて、『成果の出ないのは人間関係が築けていないからと思います。』このような回答がありました。 営業で実績が出ないと不安になり、先輩にアドバイスを求めたりします。 問われた先輩は質問した後輩の印象から『人間関係が築けていないのかもしれない』と想像し、アドバイスするかもしれません。 アドバイスを受けた後輩は不安から人間関係が築けていないのではという先入観を持ち、営業に出かけます。 普段なら聞き流せる取引先担当の何気ない一言に人間関係のないことを確信します。

百歩譲って人間関係が築けていないかもしれません。 しかし殆どの場合、成果が出ていない事と人間関係が築けていないことに直接の因果関係がないように思います。

後輩は成果の出ない事への不安から先輩にアドバイスを求めています。 思いついきのアドバイスを出すことは後輩に人間関係への恐怖症を植え込むかもしれません。 受注を重ねるには人間関係が絶対条件、自分は関係作りが下手と刷り込んでしまいます。 つまりたまたま成果の出ない営業を今後とも成果の出そうにない営業に仕立てようとしています。 しかも何の悪意もなく。

今日の会議で私は『人間関係が築けていないと思う理由は何か? もし思い込みなら事実から始めよう』と余計なことを言ってしまいました。 どうせ同じことを伝えるならもう少し励ますような言い回しができないものか? 我ながらほめるのが下手であることに嫌気がさしてしまいます。

そして誰かに『俺は社員をほめるのが下手なんだ』と愚痴とも相談ともつかない話をしたらよその会社の年上の経営者が『人間関係が築けていないからだよ』とアドバイスしてくれたらきっと心が晴れるでしょうね。

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