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勝に不思議な勝あり、負けに不思議な負けなし

プロ野球の監督が言った言葉らしいです。 初めて聞いてなるほどと思いました。 私は野球を見ることもやることもないので、野球の試合での実感は全くありません。 どちらというと事業運営で実感しました。

事業で価値は利益が出ること、負けは出ないこととすれば、ある店が利益を着実に増加させていることが不思議な時があります。 店長の戦略は稚拙、店の営業も特別スーパーではない、店員のモチベーションが特別高いわけではない。 不思議と思っていても引き続き高い利益率をたたき出しているような場合です。

一方業績が今一つの店は店長に聞いても、部門長に聞いても原因は同じことを言います。 正しいかどうかは別にして、同じ分析結果を良しとしています。

業績が結果的に悪かったことの分析は簡単なのかもしれません。 対策もおそらく明確であとはうまく実行するかどうか、実行して結果が出るまでのリードタイムはありますが、店成績が良くなって当然と思われます。

不振の原因は見えやすい、解り易いという事でしょうか? もしくは不振の原因はいくつかに集約されるのでしょうか?

一方好調の原因はわかりにくくバラエティが数多いというわけでもありません。 ある店の成績が連続して良かった場合に皆が同じ理由を挙げるときが多いように思います。 『営業のまとまりがよくなってきたようですよ』、『店長が戦略の徹底を図ったからですね』とかです。

しかし誰に聞いても理由が明確でない場合も確かにあります。 理由が明確であっても納得できない場合とかもありますね。

不思議か不思議でないか、再現するかどうかで考えてみます。 介護用品販売業界で私の経験ですが価格競争を先鋭化した業者はつぶれる傾向があると思います。 価格競争とは一般には低価格販売の事ですが、高価格を維持した業者も衰退をたどっているように思います。 こちらはブランドに頼って高値で販売していて、取引が拡大せず時間の経過とともに相場との乖離がおおきくなり(一般に価格は低下傾向)、ある時値下げをするとブランドともにその業者は衰退すると思っています。 支持していた顧客は結局ブランドは価値がなかったことに気づきます。

勝り再現性は確かにわかりにくいでしょうね。 創業者が一代で大きな会社にした経緯を見ているとずいぶん失敗もしています。 必勝パターンがあれば失敗しないはず、価値の再現性は経営学の中でもパターン化しにくいようです。

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