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思いは行動になる

以前にも書きましたが、タイトルの通り考えていることは言葉になり、無意識の行動になります。

私は若い時から気になることがあるとそのまま言葉にしてしまい、批判に取られたり嫌味と思われたりした時期がありました。 働く周囲の仲間に癖のある人間と思われることは程度の差はあれ誰でもあると思います。 つまりはその程度であると自己評価し、直そうと積極的には思いませんでした。

私が大変信頼し、私に好感をもっている複数の上司が遠回しにその癖について諫める助言をしてくれました。 なぜかその人たちは大変遠回しに言っていて、何が言いたいのかわからないことが多かったように思います。 年を経てもその癖は治らず、50歳代後半になって散々露骨に指摘を受けました。 その人は私の言葉に傷ついていたので厳しい非難を受けました。 非難の言葉は『考えているから言葉になる』というもので考えていることを言葉にすることを非難したのではなく、人を傷つけるようなことを考えること自体を非難していたのです。 そうは気付いたものの思ったことをそのまま言わないことよりはるかに難しい事で、倫理観を変えるようなものでした。

思うことは考えた結果良いと思われることが蓄積されてゆきます。 例えば会社経営をしていて、会社の維持発展に利益が必要であることは言うまでもありません。 経営者が「利益、利益…」と唱えればそのこと自体は正しくても儲けることが正しいが独り歩きし、現場でとんでもない事が起こるかも知れません。 例えば顧客を騙すような行為とかが行われ、売上・利益のかさ上げが計られます。 会社の維持・継続・発展に利益が必要なことは自明のことです。 もちろんそれすら理解しない職員もいますが。

次に何のために利益が必要か、経営者個人が裕福になるためと中小企業では思われがちです。 よく中小企業の社長が事件に巻き込まれ、TVのニュースで社長宅が映し出されます。 大変立派なお宅で、広い室内には豪華な調度が溢れています。 事業に成功した経営者が金銭的に豊かに暮らすことは何ら問題の無いこと、どこかの省庁が税金を使った事業で稼いだ利益で贅沢に暮らしていることを暴露する情報を流したようですが、この批判は全く的を得ておらずその省庁の品格を疑います。 そもそもその省庁が作った制度を守る中で工夫してお金を稼いだ訳ですから自己批判しているようなものです。

経営者が経営を維持・発展させるうえで考えていることはその方法で、一般に企業理念として公表しています。 それが浸透しないと嘆いている経営者がいます。 浸透させるには言い続けなければならないとコンサルタントが言います。 経営者が経営判断や自らの行動でその理念を体現すれば、つまりは経営者が理念を重い考え、ふさわしい行動をすれば伝説が生まれ、理念の言葉が浸透するかどうかは別にして思いは浸透していくものだと思います。

人は人のまねをし、うまくいけばみんなマネをするようになる傾向があります。

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