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余計なことを言わない

当社のスーパー営業マン、忙しくてめったに会えない人ですが会うとニコニコして色々話しかけてきます。 いっぱい話したつもりになって自分のノートに何を話したか記録しようとしても何もノートに書くことがありません。

スーパー営業さんはすごい!といつも思いますが、少しバカにされたように思いますし質問もされ調子に乗ってこたえていると私が話したことは多くあり、スーパー営業さんが私と同様に面談内容をノートに書く習慣があったらいっぱい書かれてしまったでしょう。

ついうっかり言わなくてもよいこと、言ってはいけないことをしゃべってしまいます。 この人は刑事の仕事も出来るのではないかと思います。

ここで余計な事とは何かと考えました。 一つは何かの評価、誰かの評価、業績の評価、取引先の評価などです。 すべて言わなくてもよいこと、会社における誰かの評価は評価者が行う人事考課が総てです。 話題の人が良い評価であっても評価を言ってほしくないかもしれないし、周辺の人はその人が贔屓されていると思うかもしれません。

言わなくてもよい事の二つ目は自分の考えです。 これも会社の中で仕事の考え方、方針などはしかるべき方法で開示されていてそれが唯一絶対のもの、それを批判しているような話をすればあれは一体何なんだ!となってしまいます。 マスコミに紹介された昭和天皇のエピソードで、インタビューした人が『今日は暑いですね』に対する返事は『そのようなことは侍従に聞いてください』と答えられたそうです。 立場上寒い、暑い、うるさい、等一切言わない訓練を積んでこられたのでしょう。

政治家や企業の重責を担う人は余計なことを言わないのは当たり前、余計なことは考えない、考えが変われば修正すればよいがすでに公言していることと違う事を言えばたとえそれが優れた考えであっても聞いた方は不審に思うでしょう。 すでに決定したことを変える必要があれば変えればよいのですが変えることに勇気がいります。 そもそもそんなに多くの事を考える必要は大抵ないはずで、良い答えが見つからないから他人の権限の事に評価を挟みたくなるのでしょう。

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