監査役BLOG

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[プライベート]

禿げ頭の快感

 私は頭が禿げています。 禿げ始めたのは40歳のころ、ずいぶんつらい思いをしました。 夜中に髪の毛が抜け落ちる夢を見て、寝汗をかき起きたことがあります。 それほど禿げることは辛く、親が禿げていたので予告された禿でもあります。 最近だったら散髪に3分、時間と散髪代の節約になります。

40歳を超えた時、少し髪の毛が乱れると禿げていることが目立つのである時電気バリカンで坊主頭にしてしまいました。 ほぼツルツルに見えるほど短い坊主頭です。

脳の血流は全体の3割と聞いたことがありますが、脳はエネルギーを多量に消費するようです。 禿げれば放熱はよくなり、爽快です。

夏の炎天や冬の風は髪の毛がなければ辛いですが、帽子をかぶればしのげます。 ほぼ10年坊主頭を続けていますが不都合を感じたことはありません。 強いて言えば坊主頭の人は険悪な雰囲気という思い込みでしようか。

目立ちたくないのでもっと流行ればよいと思いますが、まだまだ少数派です。 俳優で坊主頭の人はとても似合います。 かっこよく、アクション系であればすごみが増すように思います。 アクション系の人は体格もよく、さらに頭の格好も凸凹していなくて美しい円弧をがいています。 自分はというと凸凹で、帽子をかぶっていないと見苦しく髪の毛が残っておればよかったのにと思う点です。

女優で坊主頭の役があり、それが美人顔の人であって背も高く骨格も大きければ性別が解りにくいのは私だけでしょうか? 坊主頭はファッション性でも男性のものかもしれません。

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[プライベート]

残りの人生

 私は今年の7月で66歳になります。 幸い健康に恵まれていて働けていると思っています。 働けているかどうかは他人が成果を元に判断することで、自分の充実感や達成感で判断するものではないと思っています。 いまや某自動車会社の元会長を良く働いていたと評価する人は本人の思いとは別に少ないかと思います。

私より少し上の年齢でリタイアした人がスキューバーダイビングを長年やってこられました。 たまたま引っ越しする必要ができて沖縄に引っ越しされ、美しい海にダイビングスポット、傍目には優雅な老後と思えましたが本人は一年後にダイビングしなくなりました。 飽きてしまったのです。

仕事の合間に休暇を取り慌しく出かけるのと違い、いつでもいけるとその人は飽きてしまったようです。

数年前にオートバイで北海道をツーリングしていました。 各地に立派な道の駅があり、清潔なトイレをがあります。 トイレ近くにバイクを止めると私より2歳年上の人が話しかけてきました。 一人で工場を長年経営し、真似されない製造方法を編み出し、大規模メーカーの特定部品を独占的に収め、経営も順調だったそうです。

思い立って工場をたたみ、特殊技術を長年発注してくれた発注元に無料で開示し、大型ワンボックスで寝泊りしながら北海道に半年暮らされています。 たまたま家も近所で話は続きましたが私は早く出発したいと思っていました。 何度か話を切ろうとして寂しそうな顔をされ、30分以上話し続けました。 この方も長年の夢をかなえて満足していると思われがちですが、実際の満足は一瞬で道の駅にいてもそれほど刺激や発見があるわけでもなく退屈なもので、気が付けば車でTVを観ていることになりがちです。

同じような人を何人も見かけてきて、私もリタイアして趣味に浸ることに躊躇があります。 私は仕事をしていると趣味に浸った人のように飽きることは余りありません。 自分の人生を振り返ったとき、前職では20年働いて、る仕事で自分の限界を感じたり、会社が私にやってきたこと以上のものを求めなかったりすると飽きて退職しました。 今の仕事も20年経過して飽きてくる頃ですが、ダイナミックに変化する自分へのミッションはリタイアに向かいません。

一方同年代の人が活躍されています。 健康や知力そして強運に恵まれて大きな組織で活躍する人がいます。 中小企業の経営者でも高齢の人を多く見かけますが、私の知る多くの経営者は過去の遺産をもとに自分の判断が及ぶ範囲に会社をコントロールされています。 それゆえそのような会社が10年のスパンで大きく発展することはありません。

年齢を経て自分の立つステージが大きいと感じたらより脇役になり、それでもステージに残っていればステージで行われているショー全体に責任もありやりがいもあります。 ステージを降りてショーの観客になれば、つまりリタイアして趣味に浸れば責任はなくなります。

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[会社運営]

企業再生3

 一般的な事業で経営が破たんするには明らかな原因があります。 『そのようなことは経営判断としておかしい』ことが行われています。 誰が考えてもおかしいことがなぜ行われるのか、必ずそこに理由があります。 経営者が職員に良く思われたいとかです。 いわゆるえこ贔屓、経営者は贔屓をした人が優秀でそれに値する処遇を施したと考え、贔屓された方は自分は優秀と信じています。

いつの時代でもどのような文化・組織でも必ず起こります。 その原因の原因は経営者は孤独で寂しい、とかその経営者に人を見る目がないとかどれも言い訳です。 人の評価は思い込みではなく何かをやら下せた結果を評価、その結果に至ったプロセスの評価を念入りに行うより方法はなく、思惑と違った評価になれば(思っていた以下の評価になった)その人を降格すればよく、思い込みの評価に固執するものではありません。

経営存続に重大な影響を与えることは部下の評価だけでなくビジョンの設定やコンプライアンスなど大小さまざまな要因があります。

現在賛成に関与している会社の創業主は職員への思いが厚く、逸脱したことをいくつかやっていて利益をお気に入りにばらまいていました。 それでも賃金規則にノーワーク ノーペイを減速すると書かれていて、わざわざ賃金規則に書くぐらいだから強く感じたのでしょうが実践できなかったところに弱さを感じました。

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[会社運営]

[未分類]

将来ビジョン

 現在出向している介護事業の会社で再建計画を立てています。 やった事がないのでどのように進めたらよいか、同様の場面に居合わせた人の経験を聞きましたが経営層におられたわけではないので残念ながら参考になりませんでした。

事前に考えたことは労働集約型事業なので人が大きな要素を占めていますから全員面談を考えました。 出向先の幹部から『全員面談は当面やめてほしい、退職に繋がるから』といわれました。 基本の基本として相手を知る必要があり、全員面談がダメなら幹部面談、業績数値の把握が最初の仕事になります。

幹部面談は話がほぼ通じないことがわかりました。 もともとの経営者は経営数値は秘密主義で幹部も経営判断に参加させなかったので通じないのは当たり前です。

仕方なく会社の状況をこちらが知るより幹部の方に財務データを元に会社の状況を教えることにしました。 と言っても私は財務の専門家ではないので貸借対照表、損益計算書の簡単な説明とその年次推移のグラフを示しただけです。 そしてその解説をしたのですが、いまひとつ反応が良くありません。 なじみがないのは仕方がないとして会社経営は自分のこと、責任の一端があると考えられないからです。

次に情報開示として幹部の人が日常的に管理している手当の付け方など報酬の内訳について解説しました。 こちらも中身を詳しく聞かれた事がなかったのですが、日々の報酬計算で疑問に思っておられた事の理由が明らかになり、話題が噴出しました。

まず知りたい、からまず知らせたい、知っていただいたら私が何が知りたいか、なぜ知りたいかを理解していただけそうに思いました。 この会社に関与して30日、やっとここまで進める事が出来ましたが、損益の結果に全く繋がっていません。

赤字解消として売上増以外の方法がありません。 売上基準の設定を考えました。 いわゆるKPI〔key performance indicator〕ですが、KPIは売上・粗利率・売上営業利益率などの指標でなく労働集約型であるため/人・月売上、/人・年・営業利益などを想定しました。 さらに一人の人が出来る仕事量は限界があり、限界量=目標値KGI〔key goal indicator 〕として設定します。 KPI,KGIを改善する方法は現場に近い人は理解しているので後は自動的に収益は改善して行くと思いました。

本当にそうか? 疑問がよぎりました。 収益が改善することは重要で中心的で緊急の経営目標の一つです。 設定したKPI,KGIともに労働生産性の指標、働く人から見れば単純に労働強化になります。 販売の仕事であれば販売量が増えれば仕入単価を下げる事ができ、粗利率が改善したり、売価を下げて販売量をさらに増やす事ができますが制度ビジネスは対応できません。

ひたすら働く人が皆ここの会社でこの仕事に従事することを良しとしなければならないのです。 そういう意味で企業再生は経営の視点、働く人からの視点そしてお客様である利用者の視点を満たす必要があります。

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[会社運営]

仕事の進め方

 仕事の手際の良い人がいて、何とか参考にしたいと思う事があります。 仕事のやり方で自分と何が違うかを観察していると資料整理がきちっとしています。 資料が何処にあるか分類されファイルされています。 ファイリングはずいぶん工夫しましたが上手く行きません。 そもそもファイルの量が多く、何が何処にあるかわからなくなってしまいます。

もう一度良く観察してみると整理の上手い人はそもそも多くの資料を溜め込んでいません。 PCをファイル場所として上手く活用されています。 私はホルダー管理が下手で紙資料同様多すぎるのが問題と気付きました。どうもポイントは資料の廃棄だろうと思いました。 資料を廃棄するポイントがあり、それぞれの資料をよく読みこんでからファイルするなり廃棄するなりする事が重要だと思いました。 つまりは仕事の目的に必要な資料はそれほど多くないということでしょうか。

仕事は多くの因果関係の中にあり、関係を切り離して考え難い場合が多くあります。 管理職の仕事や経営に近い仕事では関係が複雑で、切り分けを上手くやり作業に落とし込めたら単純ですが、切り分けが結構難しいです。 切り分けの作業は経験とセンス、それがあって資料整理も上手く行きます。

有名な経営者の仕事のやり方をみると資料を丹念に読み込み分析して進める、仮説を立ててすすめる、二つを組み合わせています。 前者は整理分析能力、後者は経験やセンス・発想力が問われます。 私は優れているかどうかは別として後者に偏重していて発想の飛躍から周囲の人に伝わらない場合があります。 上手く仕事を進めるために一人でやれることは限られています。

他人が納得し、協力して貰うには資料を分析して証拠を示す必要があり、因果関係だけから方向を示しても共鳴されにくい事に気付きました。 良い成果を生んだとしても賛同されなければ何も進まない、仕方なく自分で作業し成果を見せ付けるのが説得力のある方法ですが、スピード感はありません。

 

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[会社運営]

[未分類]

企業再生2

 一度業績が悪化した企業を再生するのはそれなりに難しいものです。 いま取り組んでいる企業の職員の皆さんは人柄がよく、素直でプロセスを間違わなければ簡単に再生できます。 つまりその企業の価値は職員の質で決まっているわけです。

懸命に再生に取り組んでいる姿は私が毎朝一番に会社に行くことで示しています。 会社に入るのは7時前後、土日祝も出勤します。 やるべきこと、考えることは多くあり、18時までに退社しますが毎日やろうとしていることが出てきて終わりが見えません。 ほぼ30日経過し、皆さんも私に馴染んでこられました。

同い年の男性取締役がある部署の会議を招集し、大胆な改革案をデータをもとに提案しました。 私はそれはまたではと思う内容でしたが、もともとの職員の一人は『いつやるんですか? 今でしょう』とはっぱをかけてきます。

結果は二人が正しく、最終責任者である私はどうもなますを吹いていたようです。 改革改善は会社が良くなるためのもの、私はボタンの掛け違えを恐れるため先延ばしにしようと腰が引けていたのです。

私が20日を過ぎで考えたことは自分が先頭を切って改革するより今いる人にやってもらおう、というものでした。 そうする前に自然にそうなってしまった、飛び出した二人は私の及び腰にいらいらしていたのでしょう。 さらに私の知らないところで小さな改革が進んでいます。

良い会社はこのようなものなのでしょう。 20日を過ぎてここ数日視界が開けた気分です。 残り60日で一定のめどをつける、という計画は組織が動き出すと一人で進める改革の何倍ものスピードで、今まで変化のなかった内圧を弾みにすばらしい勢いで進むように予感しました。

その観察が正しければ43人の職員は貴重な体験と充実感を味わうことになります。 結局私は何もしなかったことになるのですが。

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[経営]

企業再生

 成行きである会社の事業再生を行う事になりました。 うえろくと同じ介護事業ですが私は現場経験がなく、現場このことについて全く口出しできません。 とりあえず毎朝一番に会社に行く、掃除や片づけをする、土日祝も誰かが仕事をしている会社なので毎日会社に行く、ただし90日間に限定すると決めました。

90日以降どうするかはその時考えるにして、3カ月で再生の目処が立たなければ再生そのものは不可能と考えました。

財務データをみると数年前まで同業では好成績を上げていました。 つまりは数年(3年)前の状態に戻ればよいのです。 なぜ業績が悪化したのか、原因もほぼ判りました。 3年のブランクを埋める事が出来るか、それだけです。

やく20日たち、休日の無いことにも慣れてきて原因と対策も描けました。 原因はメンタルの問題、『他人と過去は変えられない』のことわざ通り解っていても難しい対応をしなければなりません。 向かうべき方向を示して後は各自の自由に任せれば程度が人によって違うのでめちゃくちゃになる可能性があります。 しかしメンタルの問題は各職員の心の事なので私一人がいくら頑張ってもできることは知れています。

きっと再生できる、その信念が皆の背中を押せるか、背中を押したばかりに雪崩をうって動き出すか、もしそうなればコントロール不能です。 私は今気合が入っていて自信を持ち『俺、天才 !』くらいの勢いです。 上手くいけば皆が私を支えてくれるでしょうし、一歩間違えば石もておわれることになります。

次回続編を投稿します。 ご期待ください。

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