監査役BLOG

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日本国債の格下げ

ムーディーズによる日本国債の格付けAaから引き下げるそうです。 格下げになると同等の格付けの国は相当経済状態の悪い国になります。

これは大きな問題で、日経一面では小さくしか扱われませんでしたが、日本経済にとっては大問題で、海外で国債の引き受けがなくなるばかりでなく国家の経済的信用が無くなり、この状態が進行すれば輸出入で円決済ができなくなります。

海外から輸入する場合にドルなり信用ある通貨を予約しなければ輸入できなくなります。 赤字国債が自民党政権時代から長期に積み増しされる中で予定のこととしているのかもしれません。

大阪府に住み、大阪市で商売をしていて府も市も財政的に困窮し、橋下知事は財政支出を大きく削っています。 関西経済の地盤沈下が長期のトレンドで、何か財政投資をして地盤沈下を止められる状況ではなく、節約は当然のことと思われます。

国レベルでは『事業仕分け』などと称して一部の国事業の閉鎖を公開で行いましたが、出てきたのは細かい事業ばかり、しかも元々なぜ取り組んだのかというような事業が多かったように思います。

大阪府や名古屋市では地方公務員の給与削減がぎりぎりの鬩ぎあいで行われています。 少し前にも国家公務員の給与一割削減が話題になりましたが、この1割は莫大な金額になります。

また国家公務員の賃金水準は地方公務員の一部もそうですが、高止まりしています。 1割なんて小さいことを言わず3割ぐらいカットすれば嫌気を指してやめる人も出てくるのではないでしょうか?

民間企業では以前から取り組んで実績を上げたことなのですが。 国は900兆円を超える国債を返還しなくてはいけないことを真剣に考えるべきと思います。 日本航空が破綻して退職年金を減額する話題で、減額すれば暮らしていけないというOBの意見がありました。
そしてその受給額が50万円弱で、世間一般と意識の乖離に驚きました。 同じ構図がここにも見え隠れしています。

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世界の首脳

現在フランスの保養地ドービルでG8(主要8カ国首脳会議)が開催されています。 管首相、サルコジ大統領、オバマ大統領、キャメロン首相、メルケル首相、ベルルコーニ首相、ハーバー首相、メドベージェフ大統領の8人が首脳です。

それぞれ抱える問題が一言付け加えられています。 たとえはベルルコーニ首相は刑事事件、スキャンダル、ゴシップ番組で特集していました。

気になったのは年齢です。 一番若い人はイギリスのキャメロン首相44歳、一番高齢がイタリアのベルルコーニ首相74歳、管首相は2番目の高齢で64歳でした。

40歳代3人、50歳代3人です。 私は57歳、フランスのサルコジ大統領、ドイツのメルケル首相の1歳年長です。

昔は高齢で有名な首長が多かったような気がします。 現在の一国の首長は経験ではなく実行力、決断力が問われるのか若返りが進むように思います。

震災以降、東京電力の社長は対応に追われ入院しました。 報道に露出した社長は高齢で、たいして活躍している人には見えず、保守的な体質など好ましくない面が報道されました。

日本企業のトップもいずれ決断力や行動力が求められ、若返りが進むと思われます。 私も何時退任したらよいのか、考えることが多くなりました。
個人的には決断力や行動力は以前より強くなったと思いますし、悪いことにもくよくよしないはらぐくりが出来るようにもなりましたが、老化に伴う体力の定価は否めません。

しかし一国の首長はたとえ高齢であっても驚くべき体力・精神力を持っておられるように思います。

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ゴルフコンペ

異業種交流会でゴルフコンペが主催され、30人弱の人が参加しました。 私は昨年末から60歳を前にしてゴルフを始め、4回目のコースです。 スコアは124、毎回少しずつ改善していますが、褒められたものではありません。

しかし150ヤードのラフから4Wでグリーンを狙いピンの旗のさおにボールが当たったときは「やった!」と思いました。

人に勧められて始めたゴルフ、もともと好きではない遊びでしたが、やるほどにおもしろくなってきます。

同じ組のメンバーも元々あまり話したことの無い人が2人いましたが、親しくなれました。

このあたりが社用でゴルフが盛んになった理由かもしれません。 私はテニスはしますが、テニスではこのようなことにはならない遊びのように思います。

顔だけ知っているメンバーや東京転勤になった人がわざわざやってきたりして、懇親ゴルフの楽しみを知っている人は多いようです。

元の異業種交流会の趣旨は、『一休会』というなまえで、忙しい中中小企業の経営者が一休みしようというものです。 相互に営業の話はせず、お互いの仕事の悩みを世間話としてしたり、家庭の話をしたり、趣味の話をしたりで、名刺交換したらすぐに営業にまわる人はすぐ来なくなります。

しかし何をやっているかだけ言ってここのメンバーで結構仕事をしている人もおられるようです。 私は仕事で間接的に絡む人は多いですが、直接取引関係にある人は少なく、関係しそうな人も少なく、気楽に参加させていただいています。

経営に携わって十年近くですが、経営者の宿命として孤独感があります。 人に言えず、自分で解決しなければならない仕事は多くあり、耐えて忍んでやるものと思っていましたが、当然ながら他のメンバーも同じ悩みを抱えていて、時に気持ちを貰います。

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被災地の医療

薬局を営んでいると被災地は医薬品の供給と言う意味でも大変だろうと思いました。

今日の日本経済新聞で医薬品卸しの対応の記事が出ていました。

以前にも書きましたが医薬品卸しの大手、メディセオは大阪に物流基地=ALCを設置した時に見学に行き、感激して記事にしました。
卸しの物流は煩雑で、間違いの影響が大きいことから間違わない出荷体勢がポイントの一つです。

ALCの出荷体勢、受注品の品揃えは『ここまでやるか』と思うレベルで、ヒューマンエラーの排除をコンピュータによるチェックでカバーしており、素人目にはヤマト運輸や佐川急便をはるかに超えたシステムです。

とはいえ人のやることで、人事のマネジメントのすばらしさ、近畿のトップの執行役員の方と話す機会があり、配送員の車両運行のトラブルを裁いておられました。

3番目には災害時対応で、機械化されたシステムは受電できないと単なる建物になりますが、自家発電装置で1週間稼動させる燃料を備蓄しているそうです。
道路が寸断された時にはスクーター隊が狭路を縫って配送すると言うものです。 もちろん配送量に限界がありますが、少なくとも大病院の緊急薬は手当できると思われます。 このバイク隊は日常配送で活躍されており、イザと言う時に即応できる強みがあります。
そして八尾空港に隣接し、今回のような国家的危機の場合は恐らくヘリコが長距離輸送を担うことになるでしょう。

今回の震災でメディセオは東北に22台配備されたとの事、物流が支える事業だけにこの措置は平時のシュミレーションと実戦配備が生きたのだと思います。

われわれ薬局経営者は緊急事態に何が出来て社会に貢献できるのか考える時期に来ていると痛感しました。 医薬品卸がそこまでやっておられてメーカーと薬局がついて行けてなければ、折角の対策も絵に書いた餅になってしまいます。

震災後不眠不休で働く医師、看護師は報道されますが、薬局が不眠不休で地域の患者の命を支えたという報道が無いのが残念です。

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[社会]

震災の影響

中央区で道路の真ん中に祭られた古木

不動産管理会社の人(Nさん)と今回の震災の影響について話をしました。 Nさんは震災直後、東京に出張し、関東にある管理物件の調査に行ってきたそうです。

私の気になったていたタワーマンションの被害について聞きましたが、目立った被害は無かったそうです。 ある設計士から免震構造のタワーマンションは地震の揺れ方によっては大きく揺れて、建物は崩壊しなくても上層階の部屋は瞬時に数メートル振られるというものでした。
中低層階の鉄筋コンクリート又は鉄骨造の建物はかなりクラック(皹)が入り、補修を必要とするようです。 しかし建築材料の入手困難から補修は儘ならないようです。

Nさんが調査を終えて新幹線で帰阪するとき、下りの新幹線は満席に近い状態だったらしく、直後の新大阪駅はタクシー乗り場に100メートルの待ち客の列が出来たそうです。 私はかつて新大阪駅の近くで働いていて、客待ちのタクシーが何百メートルも続いていたのを何時も目にしていました。

Nさんによると関西に親戚があったり住むところのある人は震災直後に引越ししたそうですが、多くの人は計画停電で生活し辛く、一時避難した人のようです。 当社の職員も関東で働いているご主人を一人残し、家族が奈良に避難して来られたという話を聞いています。

今後被災地の方が大挙して関西に越して来られるかどうかは賃貸業界の人でも判らないそうですが、震災から1ヶ月弱が経過して企業が関西に移転先を求めている話は新聞などにも出ています。

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日本の発電

震災復興で幾つかのポイントが報道されています。 1番は医療の問題、病院も罹災していますので罹災者の手当以外に入院患者の治療も改善に時間が掛かっています。
行方不明者の捜索と交通網の復旧に自衛隊が大規模に派遣され、想像していたより早い段階で津波で罹災した沿岸幹線道を除き復旧しました。

それにより救援物資の搬送も開始されましたが、ライフラインである電力供給が滞っています。
電力は生活のライフラインである一方で産業のライフラインでもあり、稼動できていない工場も多いようです。

日本経済新聞に日本の発電方法の統計が出ていました。 多い方からLNG29.4、原子力29.2、石炭24.7、水力8.0、石油7.6、新エネルギー1.1パーセントと続きます。

LNGも石炭も石油もいわゆる火力発電でしょうが、太陽光や風力の新エネは少なく、燃料高、環境問題、原子力への安全性など発電増加に多くの問題があります。
産業のライフラインである電力供給が困難であれば電力供給が日本の産業構造を規定していくのかと思われます。

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[社会]

電線

大震災の被害で影響の大きいものに電力供給があります。
素人目には東京周辺まで計画停電を行うことや早くも夏の電力需要を賄えない話題が出ています。

福島にある原子力発電所をはじめ多くの発電所が罹災し、その復旧は夏を越えて長引くからなのでしょう。

友人に電気工事技師がいて、この辺の事情を聞いてみました。 友人は発電所などの工事をしたことが無く、質問には答えてもらえませんでしたが、「罹災した地域の電線は使い物にならない」と言っていました。 電線は地震で強く引っ張られたりすると再使用できないそうです。

今電気工事の部品は欠品が相次ぎ、関西でも工事できない状況ですが、電線を作り直して架け替えるとなると大変な作業になると素人ながらも想像しました。

地震の災害復旧は道路など輸送路の確保、次いで電気、ガス、水道のライフライン復旧、そして建物と続いていくのでしょうが、どれ一つとっても大変なことだと想像しました。

都心ではオール電化が進んでおり、ライフラインの中で電気の比重は大きいと思います。 関東に宅急便を送った人がいて、翌日に到着の連絡があったそうです。
不足しているガソリン・灯油はタンクローリーをフル回転して供給体制が整っているようです。 水は水道が復旧するまで自衛隊などが給水してくれるでしょう。
しかし電気は自衛隊でも運べません。 発電能力が決定的に低下すれば電車はおろか信号もつかず、経済機能は完全に麻痺してしまいます。

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[社会]

東日本巨大地震の影響

赤穂浪士を祭る寺の塀

東日本巨大地震の被害について毎日報道か続いていますが、その影響は推測の域を出ていないと思います。
推測の域を出ないと私が推測するのは知人何人かとこの件で話をしたとき、意見が異なるからです。

つまり今後の経済や被災地の復興について確定された情報がないのだと思います。

当社は現在も求人を行っていますが、計画停電が続く関東において製造業を始め、多くの産業分野で事業の維持が出来ない状態だと言うことです。
例えば調剤薬局で停電になればレセプト入力が出来なくなり、懐中電灯で調剤までできたとしても過去の投薬データの確認が出来ないので服薬指導が完全に行えません。

関東の莫大な電力需要を満たす発電能力の復旧について明確に発電所をいくつ建設しなければいけないなどの解説は知る限り報道されていません。
関東の電力不足が被災した発電所の問題なのか、どのエリアの発電所が機能を停止したのかすらはっきりしません。

将来ともに発電がおぼつかないのであれば関東にある多くの製造業は別の場所に移転せざるを得ません。 移転まで行かなくても業績の低下は必然で、雇用環境も悪化します。

人材紹介会社の営業に聞いた話では、被災地の求職者を被災地以外のエリアで就職させる動きが既に出ているそうです。

関東圏に企業及び人口が集中しているので、その解決に必要な人の移動は半端ではないと想像します。

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[社会]

地震の影響

東日本巨大地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

私は高齢者介護の仕事をしていますが、介護を必要とされておられる方々の苦しみや不安を考えると心苦しく思います。

報道ではあまり報じられていないように思いましたが、多くの介護施設に入所されておられる方、また在宅でご家族に介護を受けられておられる方々、暖房、証明などライフラインの途切れた状態で、大変なことだと思います。

最近になり、新生児向けのミルクや紙おむつの話題が出てきました。 しかし高齢者の話題にまで報道されないのは報道の優先順位なのか情報が少ないのかわかりません。

介護機器の卸に問い合わせしたところ被災地との連絡も途絶え、対策が立てられない状況だそうです。 介護機器、介護用品はおそらく需給変動の少ない分野と思いますが、それだけに生産ラインも硬直的でしょうし予備在庫も少ないと予測します。

一方薬に関し、卸に問い合わせすると、卸在庫は0.5~1.0ヶ月の在庫、加えてメーカー在庫もあるそうです。 しかし製造は、化学反応をするものはプラントで製造しますから関東以北にある製造会社は製造再開に相当なプラントの検収が必要になります。 生物由来薬等はどうなるのかわかりません。

1ヵ月後に在庫が切れ出した時に製造ラインが修復されていなければ混乱も予測されるそうです。 薬局長に聞くと代替薬も多くあり、海外生産もしているのである程度対処可能とのことでした。

薬局長は新潟大地震の時ボランティアで被災地に出向きましたが、現場に医師や看護師がいて措置が出来ても薬剤が不足していて、代替約の知識がないと服薬できない、つまり被災地の現場で薬剤師の役割は大きいとのことでした。

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[社会]

エネルギー自給

中東紛争の影響でガソリン価格が上昇しています。 140円/ℓ前後になっています。 世の中エコばやりで駐車場に行くとハイブリッド車が列を成しています。 ガソリン値上げにハイブリッド車の開発はタイムリーですが、ハイブリッド車もガソリンを消費しますし、電池の製造など電動部分の製造に膨大なエネルギーを消費します。

日本経済新聞の「なるほどランキング」というコーナーで県別自然エネルギー自給率というのが出ていました。 一位は地熱発電の盛んな大分県の25.2%、私は地域で消費するエネルギーの4分の1を自給するのに驚きました。

車が消費するガソリンが地域で消費するエネルギーのどれくらいの割合かデータを見たことはありませんが、都市部、例えば大阪で地熱発電や大掛かりな風力発電は考えられません。

自転車愛好家の私としては阪神高速の下に二重に道路を設置し、自転車専用道路にしてはどうかと思います。 慣れれば10~20km程度の距離を自転車で走るのは所要時間、乗り手の体力からして実用範囲と思います。 おまけに阪神高速そのものが屋根になるので雨の心配はありません。

こうして車を使わなくなっても自然エネルギー自給率に関係ありませんが、究極の省エネではないでしょうか?

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