監査役BLOG

会社を見る鳥の目

経営者の目線で、日々の思いやできごとを綴っていきます。

[他業界]

林業

私はこのブログで農業について何度も紹介し、出来ることなら農業に取り組んでみたいと思っています。
しかし今行っている介護事業や薬局の事業について、私自身『こうやって行きたい』というビジョンを持っており、その途上で新しい事業に着手するのは無理があります。

「そんなこと無いよ」とおっしゃる方が居るかもしれません。 いくつもの事業を平行して立ち上げ、それぞれ大規模で、成功させている経営者はよく報道されています。

日本の国に株式会社は登記されているだけで100万社以上あります。 つまり100万人以上の社長が居て、私はその1人にすぎません。 そのうちいくつもの事業を平行して成功させている人が仮に100人居たら1/10000の確立です。 と自分に言い訳しています。

さて政治の世界に半身を置く友人が「いま林業が熱い、助成金も出るし」、「林業は伐採、木材搬出が大変と聞いているが」、「それが新しい機械ができたんだ、急斜面を登り、立ち木を切り、枝を打ち、まとめてくくって引きずって行くんだ、1台4000万円、これで日本の林業は変わる」、「・・・・?」と助言してくれました。

Web検索でその機械はすぐに見つかりました。 しかし農業関係の求人サイトで林業の求人は全国で1人もありません。 環境問題、水資源問題、いろんな視点で林業も農業同様に問題化してきていると思います。 しかしどういう視点で見ても林業振興というには距離を感じます。 国の課題から助成金が出ても産業として採算が合わなけれければ意味がありません。

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[趣味]

伊勢路ツーリング

三重県にツーリングに行ってきました。 写真は結城神社のしだれ梅です。

世の中にいろいろな趣味がある中で、釣やゴルフは趣味の王様であればオートバイに乗る趣味はマイナーで反社会的で危険なイメージが付きまとい、『オートバイが趣味です』と言いにくい印象があります。

その中でも穏健なツーリングクラブの企画でツーリングに行ったのですが、青山高原の風力発電を見て、結城神社の梅を見た後温泉につかるというものです。

年齢の高い5名のツーリング、それでも結城神社では年寄りが多くて「兄ちゃん、ちょっと写真写して」とばあさんに撮影を頼まれます。

会員の一人が帰り際社殿に向かって熱心に拝んでいます。 以前どこかの神社に行って拝まずに帰る帰路事故にあったとか、それが天罰と信じておられ、神社に行けば必ず拝むそうです。

拝まずに帰った私は渋滞にも遭わず、無事に帰阪しました。

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[社会]

年収

今朝の朝刊に楽天の結婚情報サービスの広告が掲載されていました。
エントリーして相手を見つけ結婚された方の年齢、学歴、年収が1046人分掲載されていました。

ざっと見て男性の最高年収は2000万円、会社代表と医師でした。
男性の年収は1000万円~700万円代の人と400万円台を中心の人に分かれます。

女性は500~200万円台の方が多く、男性より低くて大きな階層性はありません。

男性サラリーマンで1000~700万円台の年収の方はその分野の頂点に近い人か賃金制度改定が行われていない企業ではないかと思います。

職員の友人の独身女性が結婚したいと思っており、希望年収600万円以上だったという話を聞きました。 笑い話のネタになるほどの高望みらしく、つまりは1000~700万円の年収のサラリーマンは存在するものの幻となりつつあり、独身女性は幻を追っているように思います。

薬剤師の募集をしているのですが、人材紹介会社の紹介薬剤師の希望年収はみんな600万円、当社では出せない水準です。
紹介会社の営業も『身の程知らずの希望』と嘆いています。 しかしその金額の募集もあり、求人の中の天をみんな目指されるようです。
目指すのはいいのですが、600万円の職は限りなくハードと聞いており、うちの薬剤師もそのような求人に接しても動くことはありません。

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[生活]

朝の散歩

IMG_2773 中高年にとって体力維持の運動は老後の生活の質を決める大事な問題です。

 私は56歳で体力の衰えを感じ、水準の維持を図る為いろいろやっています。
 体を動かし汗をかくのは体力維持と同時にストレス解消が目的にあります。

 テニスやオートバイのツーリング、自転車が主なところです。 オートバイのツーリングはストレス解消と同時に体力を使い、ロングツーリングのあとは筋肉痛になります。

 元々山登りが趣味だったので、時々長距離を歩きます。 今朝も5時過ぎに家を出て天王寺まで歩こうと思いましたが、京橋で足の裏に豆が出来で環状線で鶴橋まで乗りました。

 歩いた距離は8kmほど、情けない話です。 かつて山歩きが趣味だった頃は24時間でも歩けました。実際24時間歩いたことは無いですか、道に迷って朝6時から夜10時ごろまで雪の中を一部ラッセルしながら歩いたことがあります。 その時はうんざりしましたが、別に体力的に歩けないということはありませんでした。

 今朝5時はまだ真っ暗ですが、白み始める頃には多くの中高年が散歩しています。 中には若い人も居て、ゆったり歩いている人が多かったように思います。

 暗いうちにカラオケ屋から若い人たちが出てきたり、コンビニの前でカップ麺を食べているカップルとか朝まで遊んでいたと思われる人達にも遭いました。

 5時に走っている車は、始発のバスが始発駅に回送されたり、長距離トラックが朝一番の配送先に向かっていたり、タクシーだったりで、台数そのものが少ないです。 しかし、徒歩で出勤される人も居ます。(出勤ですかと聞いては居ませんが) いったい5時過ぎに出勤するのはどんな仕事の人か興味があります。

 深夜の仕事、例えば給食屋さんは5時はまだ仕事をされているはずです。 ちなみに谷町線の始発時間は5時20分ごろでした。

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[生活]

光り、喋る機械

家の便器を交換しました。 最新型の便器で便室に入ると便器の蓋が自動で開き、LEDランプが点灯します。
ボタンを押すと便座が自動的に開きます。 デザインもよく、便器にランプの光が生えて美しく見えます。

しかし便器に蓋が必要か? その蓋がわざわざ人感センサーで空ける必要があるか、様式便器の先進国の欧米で便器に蓋がついているのを見たことがありません。

給湯器も交換しました。 お湯を張ろうとスイッチを入れるとLEDランプに液晶画面が光り、「お風呂を沸かします」とか何とか喋ります。 その後「もうすぐお風呂に入れます」とか、「お風呂に入れます」とか機械が喋ります。

こんなものが流行ると何かするたびに怪しげにランプが光り、喋り、まったく余計なお世話です。 便器にしても給湯器にしてもそれぞれの性能は以前のものに比べて優れています。 喋ったり、光ったりは機能アップしたことを印象付けます。

テレビはブラウン管からプラズマや液晶に代わって久しいですが、いまや3Dが話題です。 利便性や高機能は悪いことではありませんが、ぼっとん便所とテレビの無い時代に育った私は付加的装飾的機能はもういいのでは、と思っています。

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[人間関係]

人間関係

今朝の日本経済新聞1面連載の「企業強さの条件『第2部サムスンに追いつけ5』」という記事を読みました。
最近弱電、特に家電企業の業績低迷と韓国家電メーカーであるサムスンの躍進ぶりは毎日記事になっています。
記事の中からキーワードになることを拾い出してみました。
1・『達成感を求めて働く社員の意欲の高さ』
2・『もっと結果を出す働きが必要だ』
3・『中小企業のような一体感が必要だ』
4・『物事がなかなか決まらない。不要な根回しなどに時間を奪われている』
企業活動として考えた場合、当社でも達成感を感じない社員はいます。 達成感を持つ社員との違いは単純に今の仕事にやる気があるかどうか、やるとはらくくりできているかどうかで、例えば就活で辛酸を嘗めた人は採用された仕事を全うしようという気迫があります。
このような人は仕事が得意かどうかは別にして仕事を懸命に行います。 そうで無い人は仕事にまつわる作業をこなします。

次に結果が出ます。 営業なら売上、営業がさほど得意でなくても1年も懸命に行えば営業員の中で上位にランクされます。 この人は営業が得意な人に比べ苦労した分達成感があり、さらに懸命に仕事をします。
作業だけこなし、要領の良い人は一定の成果を上げますが、成長がありませんので達成感も無く、結果的に評価されません。

2番目の「結果を出す働き」は1番目と同じで仕事を意識する人は仕事の結果、営業であれば売上を意識します。 いくら売上を計上したとかです。 作業を意識する人は作業の結果、時間の経過とかを意識します。 何軒営業訪問したとかです。 つまり目的意識が違います。

3番目の一体感も同じで、仕事の目的はここの売上、店の売上、店の効率、地域のシェアなど関係する人が多く、考慮する話題があります。 つまり一人で働いていません。
作業を意識する人は自分の作業だけに集中します。 作業のもつ意味に関心が乏しく、せいぜい今日は15件訪問できたということに喜びがあります。

4番目のなかなか決まらないというのは経営者や管理職の問題で、伸びている企業、伸びている部署は意思決定が早く、失敗が多いです。

国会の審議などを見ていてものらりくらりが多く、かつて小泉首相は決断速さ、ぶれの無さ、歯切れの良い答弁などが評価されました。 昨日書いた「みのもんたの朝ズバッ』も善悪に色分けする分かりやすさが評価されているそうです。
この辺りも判断者のはらくくりの問題と思います。

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[社会]

みのもんたの朝ズバッ!

たまたま今朝は『朝ズバッ!』を見ていましたら名古屋市長の川村市長が出演していました。
名古屋市会議員70数名が多すぎるので定数を半分に、報酬も大幅減、議員一人当たりの調査費500万円/年を0にと大幅リストラ策を提案し、議員の反発が大きく報道されていました。
実現すれば年間10億円程度の節約になるそうです。 提案趣旨は議員一人当たりの市民数が海外の都市に比べ異常に小さいというものです。

議員活動は本来ボランティアでよいとの考えで、一般所得水準を大きく上回る議員報酬は議員の職業化、世襲を生み、議会運営を損なうというものです。
朝ズバッの演出はよくできており、各種データは川村市長の論拠を明確に示しており、議会で多くの反対意見も報道されましたが寝ぼけたようなものでした。
自らの報酬も2400万円から800万円に減額済みで、議員は市長より多くの報酬を得ているそうです。 ほぼ全議員反対に対し、川村市長は涼しい顔で、世論が賛成すれば意見も変わる、議員が多くても所属党の拘束があるから数を減らしても問題ないというものでした。

さらに傑作なのは他の自治体の役人根性、課長に昇給の機会を与える為課長職と困難課長職を設定した自治体など噴飯ものの制度が紹介されました。
地方自治体にも事業仕分けもどきの制度仕分けが必要と思われます。 すべてを善悪で片付けるのは片手落ちですが、自治体の人事担当の説明は大変歯切れが悪く、テレビは政治を動かしている感じがしました。

従業員が何万人という企業で取締役が50人とかの企業では会社の方針など重要議案は数名の常務会で決めます。(商法改正前の話です)

今は業務執行を行う執行役員制を採用している企業が殆んどで、取引先の大企業でも上級執行役員なる名刺を頂いた事があります。
執行役員制を採用しても取締役会と取締役は存在し、責任範囲も業務執行責任と経営責任に分かれます。
大体50人もの会議を行って審議が諮れるのかとは思えません。 トップの顔色を見る会議になってしまいます。 おそらく名古屋市議会も良く似たものでしょう。

最近地方の首長が大胆な方針・戦略を展開し、マスコミを利用して世論を味方につけ、保守派をねじ伏せることがよくあります。

ロシアも中国も自治体の主張で成功した人が中央省庁の幹部になっています。 自治体で思い切った戦略展開が出来るかどうかの実験で成功できた人は中央省庁で鎬を削ってきた国会議員より実行力があるのでしょう。

企業のトップも同じで、カンブリア宮殿などに登場するユニークで業績の良い企業のトップは個性的で実行力があります。 大企業のトップは、あくまでイメージですが時代劇に出てくる代官と癒着した越後屋といった印象で、無難な感じがします。

勿論日本電産の永守さんとか本を読んでもテレビに映る姿でも相当な人だと思います。 きっと中国や韓国にはバランス感覚の欠如したオフバランスの暴れん坊社長がいっぱいいるのだと思います。

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[社会]

働く高齢者

ハローワークに行くと三浦雄一郎さんのポスターが貼っています。 ハローワークは高齢者の就労を支援すべく力を注いでいます。

昨日の朝7時半からがっちりマンデーという番組を見ました。 特色ある企業の紹介番組で、昨日とは高齢者が活躍している企業の紹介でした。

話題性のある企業を探してきているのでしょうが、70歳代後半の人などが活躍しておられました。

高齢者介護の仕事をしているとそのような年代で寝たきりの人が沢山居られます。 そのような方は疾患をお持ちの場合が多いように思います。 逆に慢性疾患に悩まされることが無ければ80歳ぐらいまでは元気で若い人と同等の働きができるのかと思います。

老化は思考力や記憶力、体力、視力などさまざまなところに出てきますが、見た目はもっとも解りやすい老化です。 頭髪が無くなったり白髪であったり、皮膚にたるみが出たりです。 しかしそのような人でも若い人と変わりない運動能力や思考力を目の当たりしたことが何度もあります。

冬山でであったスキーのうまい人、カヌーで激流を下る名人、難易度の高いフェイスを軽々登るクライマー、老獪なショットで相手を翻弄するテニスプレーヤー、懇親会で鋭い質問を繰り返した高齢の経営者などです。

60歳を過ぎたら役に立たない、体力が無いというのは固定観念で、それなりに生活し、病気を持たない人は働くべきと思います。

先ほどこられた高齢者施設の営業の方は78歳、右腕に障害をお持ちですが飛び込み営業をされていています。

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[社会]

ヒューマンエラー

今日は日本で1番大きい医薬品卸会社の西日本で一番大きい物流倉庫の見学に行かせていただきました。

調剤用の医薬品は10万種と言われ、この物流基地では2万点が在庫されるそうです。

巨大地震が起こり、多くの人が罹災した時に不足するものは飲み水、食料、医薬品などです。

場所は八尾空港に隣接し、いざという時は医薬品が空輸されるそうです。 また建物は最新の免震構造、停電時の自家発電は1週間分の燃料が用意されているそうです。
この最新設備を誇る倉庫機能はすべてコンピュータ管理されており、コンピュータに電力が供給されなければ商品を取り出すことができません。
実際に災害が発生した場合、車で移動できない場所にスクーター部隊が配送するよう準備されています。 医薬品卸会社の社会的な使命を印象付けられました。

専用の機器は特別に開発され、配送車100台の配送ルート管理もセンターマシンで行われるという優れものです。 これで配送効率や出荷作業の効率が格段に進歩するそうです。

薬局や病院からの受注は殆んどがweb発注だそうですが、ピッキングのフロアーに流れ、無線lanでピッキング用の手押し車に配信されます。
受信された内容が分かるバーコードの付いたシールが印字され、配送用コンテナに貼り付けてピッキング開始です。
広大な倉庫で手押し車を押してピッキングし、バーコードを通してピッキングの確認をし、手押し車に乗せた複数のコンテナのランプが付いたコンテナに奥から入れていきます。

ピッキングが完了するとコンベアにコンテナを載せ、別管理の薬剤倉庫に廻ります。 向精神薬、麻薬、小分け品をそれぞれのコンテナに入れて写真撮影され、バインドされて配送車が積み込むところまで送られます。

配送車は指定ブースに向かい配送ルートに関係するコンテナを配送順に沿って積み込みます。 ここでもバーコートで積み込み確認を行います。

受注締め切りからピッキング作業は22時30分まで行われ、朝一番から配送車に積み込まれ、納品に向かいます。
ここではヒューマンエラーを排除する為に何度も検品がなされます。 いまや配送は複雑なシステムです。

毎月1回2万アイテムの実地棚卸を行い、床は粉塵がたたない特殊塗料が塗布され、毎日水拭きされますし、虫が入らないような装置が開口部に設置され、作業員は空港より厳しい金属探知機を通って作業室に出入りします。
また管理が厳重な倉庫は諮問認証で入退室を管理しています。

倉庫番がいてファックスの伝票で商品を探しに行くような倉庫とは違います。 医薬品卸の倉庫はおそらくもっとも進化した倉庫だと思います。

国は社会保障費を削減する為、医療介護費用削減を必死になって行っています。 例えばジェネリックの採用など焦りが見える施策が今回の薬事法改正で盛り込まれました。
それにあわせるかのように医薬品の卸は物流コスト削減を追及しています。 しかし明らかに過剰投資、昨年医薬品卸1位、2位の合併を公正取引委員会は認めませんでした。 彼らは法律の番人であるのでしょうが、合併が認められれば国レベルではコスト削減が図られます。

医薬品卸はどちらかというと物流行の性格が強く、大型物流業者が誕生して公正な取引が損なわれるというのなら他に公正な取引を損なっている業界は多いはずで、公正取引委員会自身が制度疲労を起しているのではと思います。
これもヒューマンエラーということでしょうか?

大きなコストダウンや改革は法律・制度の社会に照らし合わせた弾力運用で成り立つのでは、法律の厳格運用で厚労省の足を引っ張ってもどうなのかと思いました。

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[社会]

有料老人ホーム

当社はケアプラン業務を営む居宅介護支援事業所を営んでいます。 要介護認定を受けた方のケアプランを作成する仕事で、ケアマネージャーは何とか自宅での生活の維持を図りますが、状態の悪い方は施設への入所を希望されます。

高齢者施設の入所費用は家賃部分、水道光熱費と食費、介護職の人件費に分解でき、介護職の人件費のみ介護保険の対象となります。

入所された方の負担額は月の総額で12~30万円程度でしょうか。
希望者の所得や資産に応じて希望の施設を選択されます。

しかし最近の傾向はいわゆるお金持ちであっても安い施設を希望する傾向が出ています。

モノでもサービスでも希少性があるとき、高額であっても購入される傾向があるのかなと思います。
例えば私の父親の時代は裏山にマツタケがいっぱいあり、高価なマツタケを買おうとしませんでした。
ところがマツタケが希少なキノコになってから高い価格にもかかわらず売れます。
この逆が高齢者施設なのかと考えればそれだけ高齢者施設が増えたということになります。

高齢者施設は居住施設、この視点で言えば賃貸住宅の一種といえます。 したがって不動産開発業者が最初に取り組みました。 高級ホテル並みの建物を建築し、入所金3千万円など高額物件が出回りました。
このタイプは需要層が小さいので集客面で苦戦しています。 高齢者施設の事業品質は建物の豪華さよりは介護職の質であることが認知されるようになり、全般に質が上がるにつれて品質の差が分かりにくくなりました。

車で言えば大型高級車もファミリーカーも100万円を切る軽自動車も移動という点で差はありません。 趣味で高級車に乗る人を除けば社会的なステータス、高齢者は高級施設に入所したことを友人に触れて回ることはありませんのでステータスにはなりません。

賃貸住宅には廊下やホールなど共用部分があり、延べ床面積から共用部分を引いた賃貸面積の比率をレンタブル比といいますが、レンタブル比を高める為に皆同じようなつくりになります。

高齢者施設は共用部分の比率が高く、つまりレンタブル比が低く、?単価は一般賃貸住宅に比べて高くなります。
例えば20?の高齢者施設の賃料部分が12万円、同じ面積のワンルームマンションは立地にもよりますが大阪市周辺部分で3万円前後でしょうか?

ここの差額は開発者のうまみで、先駆者利潤といえるでしょう。 これが消えつつあります。 例えば毎月20万円かかる施設の家賃相当額が12万円のところ4万円に減額すれば総額は12万円になります。
これくらいになると生活保護の方の保護費の範囲になってきます。

しかしここまでうまみがなくなると稼働率のリスクをヘッジ出来なくなります。 一般賃貸なら賃貸仲介業者が入居者を周旋しますが、高齢者施設をアパマン等仲介業者は入所者の斡旋をしません。 したがって入所者の獲得に時間がかかる場合が多いです。

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