監査役BLOG

会社を見る鳥の目

経営者の目線で、日々の思いやできごとを綴っていきます。

[生活]

大阪

大阪に生まれ、ここで生活して58年が経過しました。 30歳のころ北区天神橋筋に住んでいたころ、つまり昭和60年初めのバブルの最中、天神橋筋から実家の守口に車で行くのが渋滞で1時間以上もかかることがありました。
城北公園通ですが、1号線との交差点で毎日夕方は大渋滞でした。 最近はこの交差点での渋滞は見たことがなく、随分空いています。 信号のタイミングを変えたのか、車の数が減ったのか理由は解りませんが、大阪中心部での渋滞はこの30年で大変少なくなったように思います。

変化は少しづつだったので意識しませんでしたが、住みやすくなっているように思います。 替わりに増えたのが自転車、信号を無視して(30年前には考えられないような交通量の多い幹線道路での信号無視とか)走り回っています。

市内の人口などを調べますがほとんど横ばいです。 郊外で戸建てに住んでいた人が市内中心部のタワーマンションに越してきて老人人口が増えていると聞きますが、日常生活で実感するほどではありません。 と言うかこの変化もゆっくり進んでいるのでしょう。

高齢者介護の仕事をしていると確かに高齢者の方が沢山住んで居られることを実感します。 介護をまだ必要としない高齢者、団塊の人たちも自動車には乗るでしょうがそんなに走行距離は伸びず、重いものをスーパーで買出しに行くかゴルフに行くか、と言ったところでしょう。

最近は米やペット入りの飲料水や酒など重いものをインターネットで販売していますので、都心の高齢者は車なしで暮らすことが出来ます。

市内中心部の商業地域、本町通界隈とかでも裏通りは高層マンションが 犇いています。 マンションが建つということはオフィスが減ると言うことですから『いったい誰が住むのか』と訝りたくなります。 私の人生で30年は長い期間ですが、大阪の町にしてみればほんの一瞬です。

次の30年ではもし政権が国力維持のために移民開放策をとれば、中心部のマンションは外国人一色になるかもしれませんね。 日本人のマンション居住者の一部は外国人を嫌って郊外に転居が進むかもしれません。

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[社会]

怒鳴るオッサン

先日、病院の駐車場から出てくるが歩道を封鎖していたので運転手を見ながら自転車で車の前を横切るとしばらくしてから大声で怒鳴っていました。 前を通過したのが気に入らなかったのでしょう。 まったく知性も教養も感じない品のない初老のオッサンが国産高級車に乗っていて、『俺は偉い』と言う感じでハンドルを握り、家族らしき人が複数乗っていました。

もちろん無視してそのまま行ったのですが、最近こうゆうオッサンが少ないように思います。

願わくばまともな事、もっともなことで怒鳴ればいいと思うのですが、そもそもそういう形で主張するオッサンの数が減ってきたように思います。 信号無視の少年が車道の真ん中を集団で悠然と走って行ったり、赤信号を携帯を見ながら渡ったり、信号の直前でハザードもつけずに駐車したり、怒鳴られても仕方ない行為は街中に溢れています。

私としては日本のオッサン、大阪のオッサン、元気に怒鳴れ、正義に目覚めろ!てなことを考えてしまいました。

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[社会]

実質金利

元銀行マンの知人と金利の話をしているとき、「デフレであれば実質金利は表面金利以上にプラスされる、お金を預ければ金利以上に利益が出る」と言われ、理屈でわかったつもりでも実感がありませんでした。

1万円預金して表面金利0.1%、実質金利-3%であれば1年後元利合計10010円、1年前に1万円で買えたものは1年後9700円で買えることになります。

デフレは経済発展にとってマイナス要因ということでインフレに向けての政策が展開されていましたが、うまくいきませんでした。

今朝の日本経済新聞朝刊で先進各国の実質金利について比較評価が出ており、日本、スイスがほぼ0%に対してアメリカは-3.3%、これは為替調整から先進各国が低金利政策をとる中で物価が上昇したため、政策金利-物価上昇率=実質金利がマイナスになるそうです。

実質金利がマイナスなら現金を持っていて銀行に預けるより投資に回すほうが徳と言うことになり、お金を借りて商品相場に出資すれば儲かることになります。 この状態ではインフレ圧力が高まります。

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[社会]

カダフィ

ある銀行マンと新聞の話をしていたとき、「奇数ページだけ読むんですよ」と言っていたのが印象的でした。 自分の新聞の読み方を振り返ってみますと意図はしていなかったけれど奇数ページは真剣に読んでいないようです。

8月29日の日本経済新聞の2面を読んでいて思わず笑ってしまいました。 リビアのカダフィ大佐の話です。

反体制派との内戦に勝利すればリビアを君主制に変更し、自ら国王となる改革案を作成していたそうです。
また反体制派の「カダフィは辞任しろ」という主張に対して「そもそも肩書きはなく辞任するポストはない」と演説したそうです。 まったくふざけたきり返しで、日本の首相も北朝鮮の金主席でも言えない話でしょう。

日本で民主党の党首に就任した野田首相が「天皇制を廃止し自分が国王となり、国会と内閣はなくす」と宣言すれば世界中から笑われるでしょうね。

アメリカの政府高官へのインタビューで「野田さんはこの2年間で何人目の首相ですか?」と聞かれ、大笑いしながら「そんなこと知らない」と答えたのが印象的でした。

震災復興支援のスローガン「がんばれ日本」は「がんばれ首相、がんばれ内閣、がんばれ国会」でいくらまともで真面目でも友好国の高官に笑い飛ばされるのはいかにも気の毒です。

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[価値観]

自分の強み

採用面接の質問で「ご自分の強みは何ですか?」と質問することがあります。ドラッカーは「人は強みで勝負しろ」と言っています。 弱みを弱みでなくすのは大変で、強みで勝負すれば勝ちやすいと言うことでしょうか?

さらにドラッカーは「人は自分の強みが解っていない、解っているのはせいぜい弱みである」、人に質問する以上自分の強みについて考えてみました。

強みかどうか別にして気になったことで答えが見つからないとき、ずっと考え続けるのが私のスタイルです。 そして人に聞きまくる、考えている最中に新たに知り合いになった人につい聞いてしまう、聞かれた人は面食らうと言う場合が多々あります。 今回は一人で考えました。

結論は他人に真剣に聞いてベストアンサーと思ったときにそのとおり行動することでしょうか。 素直とバカの中間のバランスが私の強み、さらに付け加えれば行動に移してしまうところです。

本来強みはそれを使って得るものが多い、人生の武器と言ったところでしょうか? セミナーの休憩時間に喫煙室でタバコをすっていて、隣の人に声をかけました。 「このセミナーはどうですか?」、相手はセミナー主催の会社の管理職でした。 近畿のトップで部下も千人を超える人であることが解り、「しまった、余計なことを言った」と思い、詫び状の葉書を書き、返事をもらい、今もたまに面談します。

私の交友関係はプライベートでも仕事でも大変少なく、大体このような偶発事件、しかも自分から仕掛けたところから10年来の付き合いなどにつながっています。

そのわずかの付き合いで大変助けてもらい、仕事にも貢献しています。 自分のこのような不思議な人脈作りは若いときからで、若いときは経験不足からその人に大きく助けてもらう術がわかりませんでした。

最近はいろいろ質問する力が増して、私の仕事に人生に大きく貢献しています。 その人を利用してるわけではなく、その人の考えを取り込み、自分の力にしていると言う意味では相手の人にとってもとても幸せなことだと思います。

私の弱みはこのようにして出来た人間関係が途切れたときにそのまま放置してしまうことで、自分にとってすばらしい助言をしてくれて今は付き合いのない人がたくさんいることでしょうか。

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[他業界]

不動産業

脱サラで不動産業を始めた人の話が雑誌に掲載されていました。 その人は勤め人の性として時間の制約から逃れる為に始められたそうで、年間1万件を調査し、千件の資料請求をし、100件の現地調査、10件の買い入れオファー、それで一件買えればと言う投資をされています。

これだけの調査も大変でしょうが、節税対策やこまごました管理は煩雑で、話を聞く限りサラリーマンのほうがラクではないかと思えます。

防犯上のためにモニターカメラ付自動販売機の設置を何社も検討し、条件を比較したりされるそうです。

別の人は自分のマンションに高齢者を入居させておられますが、独居の方が多く、安否確認の為毎日水道メーターをチェックしているそうです。

独居の人が孤独死すると長期に発見されず、発見された時は腐乱死体になっていて、警察は本人確認できるまで現状維持を指示しますし、独居していることから家族関係は悪く、遺族は関与したがらない場合があるそうです。

管理会社ではそのような案件の時にはご遺体を処理したら内装を全部はがして消臭加工し、内装を一からやり直すそうです。 こうしてみると不動産業、特に家主業は大変で脱サラしてやるような仕事かと思いました。

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声の大きい人がいます。 会話の相手や時と場合によって声の大きさや話し方は変えるのが普通だと思います。 葬儀で大声を張り上げて悔やみを述べないでしょうし、相手に強く抗議するときはトーンも上がれば声も大きくなるものです。

営業の研修でも発声練習があり、クロージングの時にはトーンを上げて話すように指導しているようです。

小説を読んでいるとスパイの離し方が出てきます。 低い声で相手に向って小声で話すのですが、周りに殆んどもれないそうです。

一方声の小さい人がいます。 距離が離れていると聞こえないほど小さく、「大きい声で話したら」と注意しても大きな声が出ないそうです。 どちらも困った話で、事務所で大きな声で電話しているのは聞きたくなくても聞こえますし、会議で小さな声で話されても聞き取りにくく、困ってしまいます。

声が大きいかどうかというのは主観的な問題かと思っていましたが、私が大き過ぎる声と思う人を殆んどの人は大き過ぎると認識しています。 ただそのことに対する受忍限度は人によって様々なようです。

どちらも職場の人ですから既に大人で、いまさら注意もしにくいですが、私は何度か注意したことがあり、その場は改まるのですが、次には同じことになっています。 私の場合神経質で、それだけでその人を嫌いになってしまったりします。

ある仕入先の営業がいつも大声で話すので、「絶対仕入れるものか」と思っていました。 しかし意に反し、仕入れは増加し、その人とも親しくなって聞いたら趣味がヨットで、自然と声が大きくなったそうです。 ただし、これはいくら大声で言われても言い訳に聞こえましたが。

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[社会]

リビア

リビアの首都トリポリが反政府勢力によりほぼ制圧され、長期に亘る内戦が終結しそうです。

42年前、軍事クーデターでカダフィ政権が誕生したそうですが、私が高校生の頃で、なんとなく覚えています。

その後カダフィ政権は強い独裁色で政権を維持する中、大統領でも首相でも国王でもなく、一貫して大佐を肩書きとしてきました。

かつてアメリカの少女がカダフィ大佐に手紙を送り、カダフィ大佐が直接返信したことを新聞で紹介していました。

少女の手紙の内容の一つになぜ何時までも大佐なのかという質問がありました。 それに対する回答も紹介されていましたが、どうでも良い理屈が書かれていたように思います。 西側旅客機を撃墜したり、経済封鎖に対抗したり、核開発を画策したり42年間に訳のわからない話題を振り撒いています。

独裁政権ならではということ以上に側近に海外事情に通じる人がいないのかと思いました。 まるで子供がそのまま政権を取ったかのような国だったのでしょう。 そういう意味で倒れて当然の政権と言えます。

ただ個々の行動を見れば中国も同じような事件を起こし続けているのが不思議です。 先日も尖閣列島で領海侵犯し、海上保安庁の艦船に体当たりをした漁船?の事件を中国では日本の海上保安庁の感染が中国の尖閣列島の了解を侵犯し、中国漁船に体当たりしたと中国当局が報告しています。

中国はモラルが低く、吉野家が牛丼店を進出すると同時に同様の看板、制服の牛丼店を平然とだして取り締まられない国ですから中国当局がモラルが低いことについて中国人は誰も疑問に思わないのでしょう。

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[価値観]

腐らない人

最近入社した23歳の営業職のA君は、仕事熱心でどんどん新しいことにチャレンジし、いつもニコニコしています。 営業職の人に夜に会うと疲労感が滲んでいるものですが、やはりニコニコしていて疲労感を漂わせていません。

話をするとネガティブな話題は無く、不思議です。 本人は営業でうまくことが運ばなかったり、徒労感のある作業が重なっても苦にならないようです。

人は仕事で苦しくなると次の仕事をする上で内部抵抗が増加するものと思います。 この人には内部抵抗が発生せず、物理的な体力の限界まで働き続けられるように思います。

勿論バカだから苦にならないというわけではなく、人並みに考え、工夫し、素直な人です。 このような考えの人を集めることが出来て、理想的なビジネスモデルを作れ、その戦術も皆の意見が反映されていれば経営で苦労することが無い様に思います。

しかし、その価値観を他の営業職や事務職に展開することは出来ません。 宗教以外の方法で程度の差はあれ、職員に普遍化させることは経営の課題の重要部分に思えます。

リッツカールトンのクレドや東京デズニーランド、業績が良くて有名になった企業はみんなそのようなものを持っています。 トヨタの改善や看板方式が流行った時に多くの企業がまねをしましたが、失敗が多かったと聞いています。 これを風土と言って良いのかどうかわかりませんが、風土は自分で作るものなのだとつくづく思いました。 勿論他所の風土は参考になりますが。

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[社会]

ニュース

今朝の日本経済新聞を読んでいると一面トップが1ドル75円の為替相場、国内最大メガソーラー建設、民主党代表選となっていました。
為替相場に対する政策介入のロジックは勉強不足よく解りませんが、円高進行に伴い、外貨準備を管理する国の「外国為替資金特別会計」は1ドル76円で40兆円の累積赤字になるそうです。 つまり円高を阻止する為に日銀が短期証券を発行して市中の円を集めて円売りドル買いの介入する、結果的に日銀が購入したドルは円高により評価損が発生するというものです。

仮に保有ドル1割が評価損なら保有ドルは赤字の10倍で400兆円でしょうか? 何もしなければ赤字は発生せず、瞬間的には時々の円相場はさらに大きくぶれて輸出関連企業に大きな打撃を与えたことになります。 しかし円高が基本的なトレンドならば結果的には円売りドル会の為替介入は意味が半減してしまいます。

円高の解説は他通貨に比べて円が安定しているというものですが、この解説もにわかに理解できません。 経済的に政治的に安定している通貨は他にもあると思われるのですが、そしてこのような解説が事前に解れば為替相場で大もうけできることになり、そういう投資家がいるはずです。

2番目のメガソーラーはソーラー発電の1キロワット当たりコストが30円後半で原子力や火力発電の2倍にもかかわらず買い取り価格が高く設定されたので投資効率は2~3パーセントらしいです。 銀行預金利率より高い投資効率なのでファンドが事業化してもよいのではと思います。
日本の電力事業はピークが夏場の昼間にあり、発電能力はそこにあわせなくてはならないので風力発電よりソーラーが推奨されているようです。 再生可能エネルギーはもっと早くから手をうっておけば長期的には国力増強につながったと思います。 知多半島に設置されるものは発電能力6000キロワット、土地代を除く事業費は200億円、意味の薄いダムや通行量の少ない高速道路の建設費でこの規模なら100箇所や200箇所作れたのにと思います。 最も100箇所作ったところで6万キロワット、国全体としては知れていますが、ソーラーパネルの高性能化や輸出推進につながったでしょう。

最後の民主党代表選の記事ですが、政治が安定せず、また現首相の失態が報道される中、誰がやっても同じようなものとの印象をもちました。 だから誰でもよいとは言いませんが、現在の日本経済は一つのビジネスモデルで巨大化した企業の終末を思わせるものがあり、同じ方法で追従する他国の企業に勝てないところが現実のように思います。

例えば同期で税務署の職員になった人や地方公務員になった先輩の年収が1千万円を超えていて、それを当然のように思っています。 海外の公務員はそんなに高い年収を得ているのか、行政の質は重要ですがコストも重要です。 日本のビジネスモデルのリストラか進行しなければ閉塞感は続くのではと思います。

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